謁見ー1
やあどうもトラウルマンです。
今回は投稿がの間隔がかなり空いてしまい申し訳ありません。リアルの方がかなり忙しかったので、書いている時間が少なくなってしまったのであります。まぁそんなことより本編どうぞ
「うぅ...ここは..?」
開かれた瞼の先に広がるは真っ白な天井だった。体を動かそうとしてみると、全身に激痛が走った。顔には人工呼吸器が装着されていた。男の目覚めに反応するように冷静で賢しい少し低い声が聞こえた。
「信長様、やっとお目覚めになられましたね。心配したんですから。」
信長が目線を少し横に向けると、そこには黒い髪が肩まで伸び、前髪で片目が隠れている男がいた。
「ああ、光秀か...ここは..病院か?」
「はい。日本国立病院でございます。ここに運び込まれてからまる3日も目覚められなかったので、信長軍の皆は心配していたのですよ?ですが、本当に良かったです。」
光秀と呼ばれる男の言葉は優しく、穏やかであったが彼の心の奥底で何を考えているか読み取れないようなそんな喋り方、立ち振る舞いである。しかし信長はそこを高く評価し、自軍に引き入れたのだ。
「信長様、お目覚めの所申し訳ありませんが、3日前の第七区の件を報告致します。」
「三日前、我々は信長様が第七区の事故現場から突然いなくなった数十分後、雷大社で膨大な魔力反応が観測されたので向かってみると社はひどく荒れ、辺りには血飛沫が飛び散っていました。しかし倒れていたのは信長様ただ1人、それで雷大社の者達に話を聞こうとしたところ門前払いを連日食らい続けていましたがしびれを切らした秀吉が先程また雷大社に向かいました。我々からの報告は以上でごさいます。」
「なんだと?!イテッ!くぅ...思うように、体が動きやがらねぇな。喋るのは割と大丈夫なんだが体がなぁ...。でもこれはしゃあねぇな」
「信長様の身体中の至る所にある電撃痕は膨大な魔力反応となにか関係があるのですか?信長様から直接三日前の詳細をお聞きできればすぐにでも捜査令状を作成し、雷大社に捜査に上がれるのですが...」
「おいおいちっとは病人を労れや光秀...、そんなんじゃモテねえぞ?まぁお前らしいっちゃお前らしいがな。」
「信長様、余計なお世話です。女性は間に合っていますので。それにそんな無駄口を叩く暇があるなら説明の方をお願いしても?」
「はいはい、ホントに堅苦しい野郎だ。わかりましたよーだ。説明してやるよ、だがその前に秀吉に伝えろ。雷大社の南雲御雷人をここに連れてくるようにと。」
「ここに?何故ですか?信長様からお聞きした方が早いと思いますが?」
「これはそんな簡単に済む問題じゃねぇんだよ。いいから連れてこい、話はそれからだ。」
「.......。承知いたしました。」
光秀は耳元にしていた電子デバイスに指を当て、前にスライドさせた。すると耳元で小さく収まっていた機器は光秀の口元まで伸びた。
「こちら光秀。秀吉、伝達事項がある。雷大社の南雲御雷人を病院にお連れしろ。信長様がお呼びだ、詳しい話はその時に。以上だ」
秀吉と呼ばれる者に伝達を伝えた光秀が耳の方に機器をスライドさせるとそれはもう一度小さく収まった。
「お前らそんなモンよく使えるなー、俺は携帯しか使えねぇからなぁ。使えるように練習しとこうかな。」
「えぇ、信長様が携帯電話以外の機械にも詳しくなっていただけると我々も助かりますので、早くご勉強なさってくださいね?」
ニコニコしながらそう言った光秀だったが、目だけは笑っていなかった。信長の部下達も信長の機械音痴ぶりに手を焼かされているということだろう。
「わ、わかったよ!そんな怒んなくてもいいじゃねえか。そんでお前、目が怖いんだよ!いっつもその目を向けるんじゃねぇ!」
「それは失礼致しました。ですが信長様が戦場を奔走している間雑務をこなすのは全て私なのですよ?そこのところをもう少し考えていただきたいですねぇ。」
「ごめんごめん。あ、タバコある?」
「ありませんよ。私、吸いませんし。」
「ええー?!」
「『ええー?!』じゃありません!無いものは無いです!」
「チェッ...。あ!そうだ!光秀ー、タバコ買ってきてくれないか?秀吉が雷大社からここに来るまでだったら暫く時間かかるだろ?」
「の゛・ぶ゛・な゛・が゛・さ゛・ま゛!こんな状況で我儘はやめてください!それに私は信長様の召使いではありませんので。そんなものは秀吉にでもやらせてください!それとここは禁煙ですので。」
「わかった、わかったって...。だからそんな怒んなって...てか医者は来ないのか?」
「呼びましょうか?」
「呼んでくれ、俺の体の状況を知りてぇ。」
「承知致しました。」
一方その頃、雷大社のミカヅチ達の家では...
「僕たちは関係ないっていってるじゃん!ホント、おじさんしつこいね!なんなのさ!」
「俺はおじさんじゃない!まだ26だ!あぁ、いや、そんな事よりだ!ここの責任者を出せって言ってるんだよ!お前みたいなガキじゃ話にならん!」
「僕はガキじゃないもん!元からこういう姿なの!ていうか、おじさんは僕より年下だろうから上から目線で話さないでくれる?」
「だからおじさんじゃねえってば!それに何言ってんだ?頭おかしいのか?言ってることが微塵も理解できないんだが...」
「そりゃわからないだろうね。まぁわからなくていいよ、おじさんちょっとキモいし。」
「こんのぉ!ガキャァ!!」
南雲家の玄関先では金髪で中性的な顔をした小さな子供と無精髭がだらしなく伸び、背筋が曲がった茶髪をだらしなく後ろで結んだ男が口喧嘩をしていた。すると廊下の奥から気怠そうなミカヅチが頭をぼりぼりと掻きながら歩いてきていた。
「うるせぇなぁ何の騒ぎだ?」
「ああ!兄ぃ!やっと目が覚めたんだ!よかったー!」
金髪の子供はミカヅチの方に振り向きキラキラな笑顔を見せて抱きついた。
「ケラウノス!久しぶりだなー!お前が色々と俺の世話してくれたのか?ありがとな。」
そういうとミカヅチは金髪の子供の頭をガシガシと撫でた。金髪の子供は嬉しそうに満面の笑みを浮かべている。
「エヘヘ!にいに撫でてもらうの久しぶりだから嬉しいな!」
「元気だったか?ケラー」
「にいと一緒に封印されてたからわかんない。でもやっと封印解けたからね!嬉しいよー!」
「神器も一緒に封印されるもんなんだな。昨日はお前を使えなかったからお前が今ここにいのが不思議だぜ」
「昨日?にいが起きるまで三日経ってるよ?」
「は?俺が気を失ってからそんなに経ってんのか?なんだか力が思うように使えねぇってのは変な感じだなぁ。封印を完全に解く方法も探さねぇとな。頼りにしてるぜ相棒?」
「当然だよ!僕はにいの為ならなんだってできるよ!」
すると2人の会話に置いてけぼりにされてる秀吉が会話に割って入ってきた。
「や、やあ!君は南雲くんだろ?やっと話が通じそうな人が来たぜ!」
「あ?おっさん誰だ?」
「(はぁ...俺もうツッコむのやめよう...)自己紹介がまだだったね。俺は信長軍所属の羽柴秀吉!三日前の雷大社で起きた、不可解な事件の事情聴取のために来た。君は南雲御雷人くんだね?そこのガ..子供は誰かな?」
「そうだな。こいつはケラウノス」
「僕はにいの神...むぐっ?」
ミカヅチは慌ててケラウノスの口を塞ぎ、小声でケラウノスに耳打ちした。
「馬鹿っ、このおっさんが味方とは限らねぇ、さっきは気が緩んで話しちまったが幸いこのおっさんはわかってねぇようだから神子ってバレる事はよしとこう。」
「うー、わかったよ...」
了承したケラウノスは残念そうな顔をしていた。自分の存在をアピールしたかったのだろう。
「ケラウノス、ケラウノス、何かどっかで聞いたことあるんだけどなー、まぁいいか。それよりケラウノスくんはどういう関係なんだ?髪色は似ているが、南雲家にこんな子いたかなぁ、信長様からは一人っ子って聞いていたんだけどなぁ...。あ、そういえば南雲恵子さんはどこなんだ?三日間姿を見てないんだけど」
「母さんは...いない。」
「ん?旅行でも行ってるのかな?それに三日間ミカヅチくんが寝ていたってのは本当かい?」
「なぁ、あんた信長の部下だかなんだか知らねぇけどさ、人の家の事情に首突っ込んでくるんじゃねぇよ。」
「いやぁ、そういうわけにもいかないんだよ。こっちは仕事でやってんだから。それとその子供とはどういう関係なんだ?弟?妹?」
「秘密ー!」
「だそうだ」
「なんなんだよ、こいつら!」
その時、秀吉の右耳の通信機器から電子音が鳴った。秀吉は右耳に指をあて口元にスライドさせた。
「光秀か、俺だ秀吉だ。ん?ああ、わかった。ってえ?は?おい!なんだよそれ!おい!ちょっとまっ...、はぁ...あいつ会話ってモンを知らねえのか?伝えることだけ伝えやがって。」
「それなにー?!かっこいいー!」
秀吉が口元に伸びたパネルを耳元にスライドさせ、しまうところを見てケラウノスはとても興味を惹かれていた。
「ん?ああ、これはな?大和の最新技術で作られた通信デバイス!Hermes Ⅳだ!名前は伝令の神ヘルメスから取られている。俺は通信機器には興味がないが、こいつはすごいぜ?!なんせあの大企業、ヘパイストスカンパニーが開発したHermesの四作目なんだからな!」
「話が長いなー、なんか興味失せちゃった。」
「はいはい、それよりミカヅチくん。今国立病院に信長様が入院しているんだが、ミカヅチくんと会いたいそうだ。いきなりで悪いんだけど、ついてきてくれるかな?」
「信長は無事なんだな?だが、まだ信用出来ねぇな。お前が信長の部下なのは確かなのか?」
「そうだ!ほらこの家紋が入った隊服を見ればわかるだろう?(この南雲君も生意気なガキだな...)」
「なるほど、わかった。だがここから国立病院はかなり遠い筈だがどうするんだ?」
「あ?ああ、それは安心していい!じゃあ俺は外で待ってるから準備ができたら参道まで出てきてくれ!」
そういうと秀吉はくるりと後ろを向き、スタスタと歩いて行ってしまった。秀吉が見えなくなりリビングに戻った2人は着替えながら会話を始めた。
「あ、ケラー。そういえば理恵はあの後どうした?気絶してただろ?」
「理恵ちゃんはねー、昨日までここにいたんだけど出て行ったよ?なんか用事があるとかで」
「ふーん。無事なら良かったわ」
「でもさーあの理恵ちゃんって子、なんか引っかかるんだよねー。もしかしたら神の中に似た雰囲気の奴が居たかもって思ったんだよね。」
「確かにな。それは俺も神威が終わった後に少し感じたが、アイツは俺が神威する前からずっと一緒にいるしな。そして悪いやつではない。これだけは確かだ」
「そうだね。それは僕も思うよ。だからまぁいっか」
「そうだ、アイツは大切な幼馴染だから大切に扱えよ?ケラー」
「わかったよ。でも兄ぃがあの子にだけデレてるのはヤだけどね...」
「はぁ、別にデレねぇって。もう準備できたから早く行くぞ」
「はいはーい。今行きますよーっと」
着替え終えた2人は玄関の鍵を閉めて参道に歩いて行く。参道には一台の戦闘機なのか飛行機なのかわからない20メートル程の乗り物が止まっていた。その傍らには秀吉が立ってタバコを吸っている。
「お?来たか2人とも!ちなみにここって禁煙じゃないよな?」
「神社だったら大体どこでも禁煙だぞ?まぁ別にいいが、吸い殻は捨てるなよ?」
「そうなのか...すまねぇ。」
「そんな事はいいから早く連れてけ」
「ああ、わかったけどお前らってホント生意気だよな」
「うるせぇな、いろいろ事情があるんだよ。早くしてくれ」
「はいはい。もう起動はしといたからすぐにでも出発できるぜ?ポチっとな」
秀吉はポケットにから小さなリモコンのようなものを取り出してスイッチを押した。すると機体の側方の一部が開き。階段のように参道に接着した。
「さあさぁ、お二人さん。後ろから乗ってくれ!」
秀吉はそう言うともう一度手元のリモコンのボタンを押し、開かれたコックピットに乗り込んだ。ミカヅチの傍でケラウノスは興味津々と言わんばかりに機体を眺めていたが、それと対象的にミカヅチは階段を上がり機体に搭乗した。しばらくしてケラウノスが後から乗り込むと、機内に秀吉の声が流れた。
「あーあーテステス、この度は当機体を選んでいただき誠にありがとうございます。今回は皆様を空の旅にご案内致しますは大和の信長軍参謀、羽柴秀吉でございます。それでは短い間ですが、空の旅をお楽しみくださいませ!っとこんな感じか?いっぺんこういうのやってみたかったんだよなぁ」
秀吉のアナウンスが聞こえ、うんざりしていたミカヅチをよそに機体はふわりと浮遊し、上昇を始めた。そして大体上空1000メートルに到達したところで一度停止し、ジェット音が聞こえたかと思うとすさまじい速度で前進を始めた。かなりの速度で飛行しているはずなのに、機内にGはまったくかかっていなかった。
どうでしたか?いやぁ、日常回ってむずいですなー。
日々精進ですね。
誤字や誤変換等を教えていただけると幸いです。続きが気になる!という方は是非ブクマしてください!励みになります!感想も是非是非お待ちしておりますのでよろしくお願い致します!
それではまた次回お会いしましょう。




