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God of Irregular  作者: トラウルマン
1/8

プロローグ

はじめましてトラウルマンと申します。

初投稿で拙い部分も多々見受けられると思いますが、優しい目で見ていただけると幸いです。


内容は自分の要望ばかりが満遍なく出ていますので、好きだよって人は見てください。


神話好きな方俺tuee系が好きな方はぜひ!

(少し暗めな入りで始まります)

「いじめ」―それはその対象の個人の尊厳、人格、感情、

 その全てを踏み躙る行為であり、ドス黒くそれでいて子供の児戯のような無邪気な悪意からなる行動の事である。


 それはある程度の知能がありそこに集団があればどこでも起こり得るもので、学校、職場、ご近所付き合いetc


 そんないじめだが、俺たち神の世界でも例外なく起こり日常となっていた。


 俺は昔、まだ神族と人族が戦争をしていた時代に戦神だの災害だの色々な呼ばれ方をしてきたが、戦争が終わり数百年経った今の時代には俺みたいな脳筋バカは必要ないらしい。


 そんな俺の友人と呼べる神はたった一人だけ、そいつは豊穣を司る俺とは真逆の心優しい女神だった。


 あいつにはどこにも悪い部分なんかなかった


 ただ美しく性格が良く優しかったので他の神から人気だった、ただそれだけで意地汚いあのゴミどもは嫉妬していじめを行なっていたのだ。


 最初は女神たちだけだったが、それが当たり前に定着してしまい遂には他の男神でさえも暇潰しという名目でいじめを行なっていた。神は意外と暇なのだ。


 その行為は俺が他の世界のいざこざを終わらせに行っている時だけしか行われないし、豊穣の女神は俺にはあの時まで決して言わなかった。


 神のいじめとは人間と比べ物にならない程残虐である。

 あまりにも力と魔力が強い為、壊すのも容易いし、治すのも容易い。


 そんないじめと言うのはあまりにも惨く、しかしそれしか形容する言葉が見当たらない行為は俺にバレないように数百年続いた……


 数百年、それは女神《彼女》の心をボロボロに砕くのには充分すぎる時間だ。


 彼女が壊れる瞬間の光景は今でも鮮明に覚えている。


  「ごめんね、私、弱くて、本当にごめんね、

   私弱いからもう耐えられそうになくって、

   ちょっと早すぎるけど、先に行くね...

   イレちゃんが本当は優しいの知ってるから

   だから巨人族や亜人族はイレちゃんを慕って

   着いてきてくれてるんだよ。

   もしイレちゃんが転生したら私と一緒に…」


  「何言ってんだお前、お前が弱いのは昔からだろ?

   それに先に行くってどこに行くんだよ、

   お前今日なんか変だぞ?」

   

 俺は当時彼女が何を言っているのか理解できなかった。それを今でも後悔している。俺がもっと早く気づいていれば、もっとちゃんと引き止めていれば、

悔やんでも悔やみきれない。

 

  「私が弱いだけなの、他のみんなは私にちょっと

   意地悪なだけなの、本当に私は弱いから」


 彼女はクスッと笑ったが、その瞳には悲壮と絶望の二文字が浮かんでいた。

  

  「イレちゃんが他のみんなと仲良くないのは

   知っているけど、ちゃんと仲良くしなきゃ

   駄目だよ?」

  「じゃあね、……イレちゃん……」


 最後彼女はそう言っていた。だがそんな事は絶対にありえない、俺は神たちを元々嫌いだったのだ。ちなみにイレちゃんというのは俺が他の神から呼ばれている

      [イレギュラー]

その呼び方を略してイレちゃんとそう呼んでいた。

まあなんでイレギュラーかはまた別の機会に説明する。


 

 その日、一柱の神の消失と共に

     [セカンド:ラグナロク]

 後にそう呼ばれる、一柱の神が反旗を翻し、亜人族やその他の魔族と共に神界と戦争を起こし、原初の神以外の神界の8割の神が消失する歴史的にも他に類を見ないほどの大事件が起こった。





  この物語はそれから数百年後の話である。

次から本編が始まります。

お楽しみに

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