能力入手初日2周目
『『『戻ってきた?』』』
慌ててスマホの時計を確認する。
4/1(金)am4:05
朝4時か。だいぶ早い時間だな。
それにしても、奴はいったい何なんだ。
とりあえず、このままではダメだ。
2人にも、身を守るすべを持ってもらわないと。
『なあ、アイツがいつ来るかもわからないし、俺の能力について話すよ。それから、固定パーティー組まないか?』
『『は?固定パーティーって?』』
『固定パーティーっていうのは、固定メンバーってことさ。』
『俺は、今日の8時くらいに能力を得るはずだった。そして、今日に戻ってくるのは2回目だ。』
俺は、2人に説明を始めた。
突然、ダンジョンに閉じ込められたこと。
ステータス画面に【鑑定】を使ったら、ペナルティダンジョンに連れて行かれた事。
そこで奴にやられ、死んだこと。その時、アンデットになった事。
レベルアップして、HPが0から1になった時、種族からアンデットが消えたこと。
それ以来、奴に会うと、骸骨になること。
全部話した。
更に、固定パーティーを組むメリットを話した。
俺能力で、特定の行動をすれば、新たな能力を【スキル】という形で得られること。
色々なダンジョンに行けるので、他の人より強くなれること。
他の人はレベルが上がらない事。
そこまで話して、2人が返事をした。
答えは、OKだった。
固定パーティーを組んでくれるようだ。
ピロン♪
『固定パーティー名を決めてください』
『なあ、名前どうする?』
3人で考える。
---------------------------そして5分後-------------------------------
『固定パーティー:【アバター】が生成されました。』
『長谷川桜 を固定パーティーに招待します。』
『浜田琴音 を固定パーティーに招待します。』
『
固定パーティー
パーティー名:アバター
所属ギルド『《入会/設立》 ※どちらかを選択してください』
ギルド名『設定してください』
【決定】(まだ選択できません。※未記入・未選択があります。)
リーダー:【春風結城 Lv1(4・1) 職業:無し】
メンバー:【長谷川桜 Lv1 職業:魔術師】【浜田琴音 Lv1 職業:呪術師】』
『なんか、ギルドが必要らしいけど。』
『なあ、思ったんだけどさ、ギルドがあったり、俺がプレイヤーだったり、運営がいるって事は、
他にも俺みたいな奴がいるんじゃないのか?』
『『え?なんだって?聞こえないよ。』』
『運・営・が、いて、俺がプレイヤーってことは、他にも何人k』
『-----------------許容された情報ではありません。
---------------情報が漏れるのを阻止すRUため、プレIヤーをシャッTOダウンSIMAす。』
『ウガアアアアアア』
激痛が体内を暴れ回る。
そして、俺の意識が一瞬、途絶えた。
『------ザザザzazazaza-------ピーーーー------------許容範囲外の情報のタメ、タイショウぷれイヤーヲ
一時的に止めマシた。情報を言いふらさないデクダサイ。』
その声は、とても人間の声ではなく、ロボットのような、機械音声に、女性の声が混ざったような声だった。
『あなたは、誰?』
『固定パーティーのメンバーと確nIン。情報を開示します。』
『ワタシワ、セカイ。世界が私。私はガイア-0108。ココハ、1000ある世界の内の1つ。第589世界【地球】。
彼ノ持つ、【インスタントダンジョン】は、地球などの、魔力を持たず、魔物もいない、世界をのぞいた、
934つの世界の何処かへ転移している。
私たちは、世界1つごとに【ダンジョン】として、役割を与えている。
【第589ダンジョン:地球】は、科学と、政治、経済の、生産系の役割のダンジョン。
でも、どの世界にもあなた達みたいな、突然変異種。特異点は存在する。
それもそのはず。もとより、1000の世界は、1つの世界、いや、個体とも呼べる。
個体名:ガイア-0000。そう呼ばれた個体が、体を1000に分け、1000のガイアが生まれた。
ガイア-0001からガイア-1000までのガイアがそれぞれの惑星、宇宙、世界を管理している。
元々1つだったせいで、色々な世界が混ざり、ごく稀に別世界の能力を持つ者が現れる。
あなた達2人は、ガイア-0405 魔法、呪術、法術などの、【術】を管理する世界の能力を受け継いでいる。
でも、春風結城。こいつは将来、我々の脅威となるが、救世主にもなることができる。
彼が受け継いだのは、第0世界 ガイア-0000 通称:【全知全能型廃棄ダンジョン】
全ての能力を使うことができる。
そろそろ、個体名:春風結城 が目を覚ます。
さらばだ。』
俺は、目を覚ました。
さっそく、3人でギルドを作る。
ギルド名は、【アローズ】だ。
俺が、近接。
琴音が、バフ、デバフ。
桜が、遠距離攻撃、回復。
1人では成り立たない。
近接が得意でも、遠距離持ちにやられる。
デバフで敵を弱体化させても、倒せない。
魔法で遠距離攻撃できても、近接戦闘はできない。
でも3人で戦えば。
ちなみに、弓使いは1人もいない。
『
固定パーティー(メンバー3/6)
パーティー名:【アバター】
所属ギルド:【アローズ】
【決定】(選択可能)
リーダー:【春風結城 Lv1(4・1) 職業:無し】
メンバー:【長谷川桜 Lv1 職業:魔術師】【浜田琴音 Lv1 職業:呪術師】』
さっそく、俺の家で修行を始める。
【サンドバックLv5】を叩いてもらい、2人はなんとか【強打】【打撃強化】を獲得した。
学校につき、鑑定を使うと、
【人物:谷川霊 Lv100 職業:死霊術師 状態:誰かに、職業とスキルを受け継いでもらいたいと思ってる。】
死霊術師かー。
骸骨とか?
でも、俺なら進化とかさせられるかも?
つーか、Lv100!?
話しかけてみるか。
『なあ、ちょっといいか?』
『何?あっち行って。』
むっ。ちょっとカチンときたぞ?
小声で用をいう。
『Lv100の死霊術師さんのスキルと職業を受け継ごうと思ったんだが。』
そういうと、谷川は驚いたような、嬉しいような、そんな顔をして、屋上に行った。
なんなの?能力者が話す場所って、屋上って決まってんの?
まあ、それは置いてきて。
ピロン♪
『引退プレイヤー:【谷川霊 Lv100 職業:死霊術師】 から、職業【死霊術師】と、
スキル【死霊術】・【亡者の軍団】を引き継ぎました。』
『【死霊術Lv1(熟練度0.00%)】 自分(死霊術で使役したキャラ含む)や、パーティーが倒した敵を一定確率で亡者として、使役できる。亡者にするときに、骸骨系か、魔力でできた肉体を持つ、幽霊系か、選べる。』
『【亡者の軍団Lv1(熟練度0.00%)】亡者を軍団として登録できる。Lv1だと3部隊まで可能。』
さっそく、ダンジョンに行く。
今回は、スライムではなく、レベルアップした時に、行けるようになった、【鎧モンスターダンジョン】だ。
色々な、鎧系のモンスターが出現する。
ドロップアイテムで、見えない鎧を落とす。
【鎧モンスターダンジョン】についた。
出てきたのは、リビングアーマー。
倒す。
死霊術を使用する。
起き上がった。
種族は、アーマーボーンというらしい。
鎧の形をした、骨だ。
Lv1で、職業は戦士だった。
幸い、亡者はパーティーに含まれない。
よかった。
しばらく歩いていると、別のモンスターが現れた。
鎧は一応着ているようだが、武器が弓矢だった。
倒して、死霊術を使う。
種族名は、アーマーボーン。
職業は、弓使い。
更に歩いていくと、厄介な敵が現れた。
3体いる。
それだけなら良いのだが、メンバーが、盾使い、魔法使い、回復魔法使いだった。
盾使いを倒そうとすると、回復され、魔法が飛んでくる。
回復魔法使いを倒そうとすると、盾使いに防がれる。
魔法使いも、盾使いに防がれる。
こいつらは、うざかった。
なんとか倒し、亡者になったのは、魔法使い以外の盾使いと、回復魔法使いだった。
種族は、アーマーボーン。
職業は、盾使い、ヒーラー。
今の亡者軍団のメンバーは4人。
戦士、盾使い、弓使い、ヒーラー。
バランスが良い。
あとは、この4体をダンジョンで育てつつ、ドロップアイテムを集める。
こいつらは、骸骨になった時に、アーマーボーンという種族になり、装備を全てなくしている。
アーマーはどうした。
さあ、装備集め開始だ。
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