三連休2日目〜能力入手初日1周目(-3日)
三連休2日目。日曜日。
今日は、【インスタントダンジョン】の【スライムダンジョン】に行く。
熟練度は、鍛錬より、実戦の方が上がりやすいのだ。
スライムダンジョンに到着した。
といっても、目をつぶっただけだが。
さっそく、スライムを発見した。
『スキル【鑑定(初級)】のレベルが1上がりました。』
『 スキル【鑑定(初級)Lv2(熟練度0.25%)】
人物(レベル、職業、ステータス)、HP、MP、ITEM、魔物の情報を見る事ができる。』
『鑑定結果:ノーマルスライムLv3
HP200/200
MP30/30
獲得経験値:12
プレイヤーより格上。』
おおっ。獲得経験値まで見られるのか。
でも、格上かー。
ま、スライムだし、大丈夫だろう。
さっそく、【マジックボール】を撃つ。
スライムHPは、150/200
50しか減ってねえ。
こういう時は、【MP操作】で【MP放出】のエネルギーを操作して、右手に集め、
【強打】を使う。
すると、スライムのHPが、0になった。
格上に勝ったのにレベルアップはしなかった。
ステータス画面のレベル表示を鑑定する。
すると、新たな事実を発見する。
Lv5でデイリークエスト解放。
Lv10で生産系スキル解放。
Lv15を見ようとした時、ジジジと音が鳴り、
画面がバグったような表示になり、
『プレイヤーによる、システムのハッキングが確認されました。
原因をログで確認。
スキル【鑑定(初級)】でのレベル表示確認時に表示されたことを確認。
故意によるものではないと確認。
-------------------運営より、能力相応型ダンジョンにて、Lv30到達まで閉じ込めるという罰を下します。』
『転送します。』
『転送完了。ペナルティダンジョン:【地獄兎の巣】』
地獄兎という名前から、強そうだと考えてしまうが、能力相応型らしいので、大丈夫だろう。
ステータスを確認する。
H**`{@[:@8
MP:@;[:[]:[*:
表示がバグっている。
どうするんだこれ。
しかも筋力や耐久の数値が表示されない。
慌てて、叫ぶ
『運営と呼ばれていた人ーーステータス表示がバグってますよーー』
そう叫ぶと、
ステータスが直る。
『再起動中』ーーえ?
『再起動完了 初期化成功』
え?え?え?
『ステェェタス!!!』
名前:春風結城
レベル:1(4)
職業:ー(レベル60で解放)
HP55
MP37
筋力10
耐久4
敏捷6
知能7
SP20
スキル
【インスタントダンジョンLv1(熟練度0.00%)】(【ダンジョンLv1:スライム】に自由に出入りできる)
【鑑定(初級)Lv2(熟練度0.00%)】(人物、HP、ITEMのみ)
【MP放出Lv3(熟練度53.39%)】(MPを放出できる)
【強打Lv8(熟練度87.46%)】(MPを1消費し、攻撃速度を10%、ダメージを18%上昇させる。)
【打撃強化Lv15(熟練度45.81%)】(打撃ダメージ25%上昇)
【打撃耐性Lv8(熟練度67.29%)】(打撃ダメージ22%カット)
【拳Lv3(熟練度9.22%)】(拳でのダメージ3%上昇。熟練度、レベルに応じて技を覚える。
Lv3習得【インパクト】)
【インパクト(熟練度0.00%)】.......【拳】スキルLv3で習得。消費MP3
効果:敵、または地面に打撃を与えた時、打撃ダメージ+衝撃波を相手に与える。
熟練度が100になると、次の技を覚える。
【MP制御Lv2(熟練度4.20%)】(消費MP2までのスキル、技を消費MP0にできる。)
【MP操作Lv1(熟練度68.25%)】(MPを操作し、新たなスキルを開発できる。)
【無属性魔法(初級)Lv1(熟練度0.00%)】(無属性魔法が使える。
Lv1習得魔法【マジックボール】)
【マジックボール(熟練度0.00%)】............................消費MP5。 無属性の魔力の弾を放つ。
熟練度が100になると、新たな魔法を覚える。
は?Lv1?
そこへ、兎が現れた。
兎と呼ぶのだろうか?
角が3本、脚は真っ赤で、牙が飛び出し、翼が生えている。
鑑定をすると、
『地獄兎 Lv1』
あ、よかった。能力相応だね。
しかし、現実は甘くない。
『地獄兎(全知全能神) Lv1(∞)
HP∞/10
MP∞/5
筋力∞
耐久∞
敏捷∞
知能∞
スキル:【全知全能】(全魔法・全スキルを使用できる。)』
これどうするの?
倒せない。
倒せない➡︎経験値もらえず➡︎レベルが上がらない➡︎倒せない➡︎経験値もらえず➡︎レベルが上がらない
無限ループだ。
これじゃあ、一生出れない。
とりあえず、逃げろ!!
あれ?追ってこないぞ?
その瞬間目の前が暗くなった。
恐る恐る自分のステータスを見ると、
種族:人間・アンデット(骸骨)
※お知らせ:このダンジョンをクリアすると、元に戻ります。
『HP0/55』
え?
俺、死んだ?
筋力-(10)※骨のみの為、筋力値0(固定)
やばい。
これは詰んだ。
どうしよう。どうしよう。どうしよう。どうしよう。どうしよう。どうしよう。どうしよう。どうしよう。どうしよう。どうしよう。どうしよう。どうしよう。どうしよう。どうしよう。どうしよう。どうしよう。どうしよう。どうしよう。どうしよう。どうしよう。どうしよう。どうしよう。どうしよう。どうしよう。どうしよう。どうしよう。どうしよう。どうしよう。どうしよう。どうしよう。どうしよう。どうしよう。どうしよう。どうしよう。どうしよう。どうしよう。どうしよう。どうしよう。どうしよう。どうしよう。どうしよう。どうしよう。どうしよう。どうしよう。
俺は混乱した。
そして、1匹の兎を発見する。
この兎は、能力値全部1だった。
倒す。筋力が0なので、かぶりつく。
なんとか倒した。
レベルアップした。
HPが0から1になり、種族・骸骨が消えた。
そこでまた、『再起動中』
え?
時空が歪み、また戻ってきた。
地獄兎のところへ。
そう思っていたが、戻ってきたのは、自分の家だった。
『お知らせ:ペナルティダンジョンに予想外の敵の出現を確認。
1時的に対象者を能力入手初日へ戻します。
ただし、バグが直り次第、ペナルティダンジョンへ行ってもらいます。』
とウィンドウに表示される。
初日ということは、3日前か。
とりあえず、学校行こ。
今回は、間に合った。
そして、他にも特殊能力をもった人がいるのではないか。と思い、クラスメイトに鑑定を使う。
すると、
『 人物:長谷川桜 Lv1 魔術師』
『 人物:浜田琴音 Lv1 呪術師 』
『マジか。魔術師に呪術師。本当にいるんだな。』
俺がそう、ボソッと呟くと、2人がこちらに近づいてきた。
『ちょっと、アンタ。こっちきなさい!』
『えっと、こっちきて?』
2人に連れていかれ、屋上に来た。
『アンタ!私が魔術師だって、どこで知ったの?お祖父さんにお金でも渡された?どーせ連れて帰る気でしょ。』
『は?お祖父さんって、誰?』
『俺にはゲーム能力があって、【鑑定】スキルを使っただけだけど。』
『それでさ、一緒にパーティー組まない?』
『『は?』』
『いやさ、俺以外レベルが上がらないみたいだから、俺とパーティー組んだら、レベルが上がって、そっちにメリットあると思うけど。』
『じゃあ聞くけど、そっちの目的は何?』
どうやら、俺を疑っているようだ。
『魔法書や、呪術の本を見せて欲しい。』
『『別にいいけど読めるの?』』
『読む必要はない。俺の能力で、スキルブックとして、アイテム扱いだから、開いてページめくるだけでいい。』
堂々と答える。
『『うわ........ずるっ。』』
2人はそう言い、パーティーを組んでくれた。
『その状態で、ステータス見れるか?』
『『ステータス』』
名前:長谷川桜
レベル:1
職業:魔術師
HP300
MP500
筋力40
耐久20
敏捷20
知能250
スキル
【全属性魔法Lv4】
名前:浜田琴音
レベル:1
職業:呪術師
HP400
MP600
筋力10
耐久5
敏捷30
知能500
スキル
【呪術Lv5】
『『わ、でた。』』
2人はステータスに驚いているようだ。
さっそく、ダンジョンに行こうと誘う。
ダンジョンはどこにあるのか、と聞く二人。
俺は、得意げに【インスタントダンジョン】を使用し、3人でスライムダンジョンに行く。
到着した。
さっそく、スライムを倒す。
俺は、【MP操作】で手にMPを集め、スライムを殴る。
レベルが上がった。
レベル1まで戻っているからか。
でも、ステータスはそのままだった。
3人で戦って、スキルも教えてもらった。
全属性は覚えられなかったので、
【回復魔法Lv1】と、【火魔法Lv1】、【水魔法Lv1】を教えてもらい、
【呪術Lv1】も覚えた。
そこへ、地獄兎が現れた。
なぜだ。
すると、奴が、口を開く。
『ガガ、ギギ、ペナルティ ヲ @*p^:;[][^]ニヨリ、オコナゥウ』
奴から、機械のような声が出て、
俺に向かってくる。
そこで、気づく。
俺から、煙が上がり、俺の体が、骨になっている事に。
『逃げろ!!』
『『ヒイイ』』
2人は怯えている。
『『あんた、誰!?』』
『【呪術】、【MP放出】【火魔法】!!!』
『『あんた、もしかして、結城?』』
『アあ、ソうダ。ヤラレるマえニィィニげロオ!!』
『カタカタカタ キャキャキャ!!』
だめだ、もう言葉がわからない。
『@]:_[[][@]8-04-:]][//l@[pkpeuhj__[@[@[^!!』
もうしゃべれない。
謎の言語を話している。
理性を失いそうだ。
それでも、
せめて、
2人だけは守る。
『こいツワ、エイチPが、∞ダkあ、絶対にTaoセナイ だから、逃げろ!!』
俺は、最後の力を振り絞って、全部のスキルを同時に使う。
その代わり、骨だけの体には、耐え切れないが。
『再起動します』
『パーティーメンバーと共に、初日へ転送。』
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