三題噺第27弾「池」「扉」「荒ぶる主従関係」
“扉”の前に“池”がある。
なぜ扉の前に池があるのだろう?
この家を作ったおかしな人が、おかしな構造にしたかったんだろうか?
池の中に入り、濡れて通る扉には“荒ぶる主従関係”の絵が飾られていた。
なんだこの絵はと思うが、おかしい家の主なのだから、何でもありか、とも思った。
次はどんなおかしなことが待っているのやらと考えていると、急に夜になった。
日食だった。
その夜、血の巡りが悪くなった。
これはこの家の影響だろうか。それとも日食の影響だろうか。
フラフラしてきて、倒れてしまった。
起きると、また夜だった。
夜になると幽霊、ゴーストが出ると噂されている。
ヒュー、カタカタカタ。
風で窓ガラスが揺れていた。
本当にそうか? と窓ガラスを開けてみると風など吹いていなかった。
これが幽霊の正体見たり枯れ尾花の、、、ありがとうございます。
突然声が聞こえ出した。怖い、怖すぎる。
扉を開けて外に出ようとした時、池に落ちた。
……おか……しい。こんなに……深くは……なかった……はず……。
幽霊屋敷だったこの家の影響だろうか?
不思議なことは何もなかった?
「うふふふふ、またね」
お読みくださりありがとうございます。




