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狂愛者日記    作者: 深瀬バロン
1/1

新庄結衣の場合

〇月△日 天気 雨

今日はすごくいいことがありました!なんと、、私の片思いの相手、木下君に傘を借りることができました!

「俺は寒くないから大丈夫だよ」って、、かっこよすぎ!明日傘を返す時におしゃべりできたらいいな~


〇月△日

木下君と、友達になれました!気にすんなってことは、友達だからってことだよね、、、。かっこよすぎる!名前も覚えてくれてたんだよね~!うれしすぎるよ!


〇月△日

今日から木下君と一緒に帰ることにしました。私は恥ずかしいから隣を歩くことはできないけど、、、もし私が隣を歩ける日が来るなら、きっとそれはこの思いが届いたとき、、そして、、!恥ずかしくて言えないよ~!


〇月△日

5日も日記書けてない!でも、、重大発表です!なんと、、木下君に、俺の後ろを歩くなって、、、それって、、となりを歩いていいってことだよね、、?彼女になっていいってことだよね、、?





「なーなー木下~、最近お前の後ろ歩いてるメガネのかわいい子、だれ?お前、美憂ちゃんっていうかわいい彼女いるのに、なんで女の子連れ歩いてんのw」

「え、あー新庄のことかww知らねーよ、あいつストーカーすんなって言ったら、なんか隣歩いてくるんだけど。マジ気持ちわりーよ。美憂束縛強いとこあるから、昨日も怒られたしさぁ、、。マジ勘弁してくれよなー。」

嘘、、、。彼女いたの、、?私のことは遊びだったの、、?やだやだやだやだやだやだやだやだやだ、、、、嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だあああああああああああああああああああああああああああああああありえないありえないありえない、、、、、木下君は私だけのものなのに、、、、、。美憂、、、C組のあいつか、、、人の彼氏奪いあがって、、、。木下君のことをずっと見ていたのは私。きっと、美憂とかいうやつに脅されてるんだ、、、、。許さない、、私の木下君を助けなくちゃ、、、、待っててね、、?助けてあげるよ。あはははははははははははははははははははははははははははははは


そろそろ時間、、木下君との待ち合わせ、、なのに来ない、、、、、きっと来るよね、、?だって私、家知ってるもんね、、?彼女だから家教えてくれたんだよね、、?来ないならいいや、、ちょうどそろそろご両親にも会いたいと思ってたし、、。

ピンポーン

「どなたですか?」

「木下君の友達です。ちょっとお義母さんに相談したいことがありまして、、。」

がちゃり

「いらっしゃい、あがってあがって~。」

やっぱり木下君のお義母さんは優しい。だから木下君もあんなに優しくなるんだろうな、、。

「木下君も呼んでもらっていいですか?」

「ええ、今呼ぶわ。舞輝ー降りてきてー。お友達よー。」

そっか、、お義母さんも木下君のこと舞輝って呼び捨てにするんだ、、。あの女狐、美憂と一緒だ、、、。

「お前っ!新庄が何でここにいるんだよ!気持ち悪いんだよストーカー!」

「あははははははははみんな的だお義母さんもあの女狐も、新庄君がいる限り私から奪うんだーじゃあ新庄君が私のものであるうちに新庄君には消えてもらわなくちゃあははははは」

「お前、、何言ってんだよ。気持ち悪いんだよ!消えろストーカー!」

グサッ

「、、え?か、母さん、、?」

「ま、、まい、、き、、」

ドサ

「てめえ!何してんだよ!」

「あははははは後は美憂も消して新庄君も消してあたしも死んでみんながハッピーになるのよあはははははははははは」

ガツン!

目の前がくらくらする、、。薄れゆく意識の中で、あの女が新庄君に何か言うのが聞こえた、、、。


「それで、あなたはなぜ新庄ゆかりを殺害したんですか?」

目が覚めるとそこは警察署だった。新庄君のお母さんを殺してしまったから、、、。でも私は悪いことをしていない。ただ、私の新庄君を守りたかっただけ。でも、それがばれると、新庄君に迷惑がかかるかもしれない。私は黙秘を貫き通す。たとえ、私がどうなろうとも。だって、たった一人殺しただけ。だから刑務所から出たら、今度こそ新庄君を私だけのものにしてあげる、、。

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