08 奴隷の在り方
夜が明けた早朝、総司達は村長と打ち合わせた通り、早朝から村長宅に赴いていた。
「みんなもう来てるのか」
村長宅に着くと、そこには既に村の人間たちが村長の家の前に集合していた。
「とにかく、村長に会いに行くぞ」
そう言ってライラが先陣を切って集まった村人たちの間を通っていく。
「俺達も行こう」
その背を追いかける様に総司と美里も後に続く。
「おお、お待ちしておりました」
丁度家から出てきた村長と合流、そのまま昨日打ち合わせていた通り、裏の倉庫にしまっておいた荷物を表に移動させ、村人たちの前に置く。
「今から名前を呼ばれた者から順に荷物を持って行ってくれ。荷物を受け取ったらこちらの方たちに料金を払うように」
事前に打ち合わせた通りの配置につき、村長からの説明と共に荷物の受け渡しが開始される。
受け渡しは何も問題はなく、スムーズに行われていき、最後の村人から料金を受け取って終了となった。
「お疲れ様でした。今集計しますので」
ライラから金を受け取り村長は一旦家の中へ、その間特にすることも無く三人は思い思いに過ごしていると、そこに声がかかった。
「なに?貴方達こんなところで何をしているの?」
「チッ、フィリシアか」
「いきなりな挨拶ね」
声を掛けてきたのは昨夜食堂であったクラン『獣の使い』のリーダー、フィリシアだった。
「それで?こんなところで何をしているの?」
「アタシらは仕事だ。もう終わるけどな。そっちは?」
「私達はこれからデムローデに戻るところよ」
そう言って視線を後ろに移すと、そこには数台の馬車が止まっていた。どうやら荷台にはクランの仲間である奴隷達が同乗しているようだ。
「そうか」
チラリと馬車に目を向けたライラはそれ以上興味を示すことなく腕を組んで黙り込む。それを見てフィリシアは呆れたようにため息をつくと、今度は傍にいた総司と美里に顔を向ける。
「貴方達はこの後はどうするの?」
「特に何も」
「てことは、デムローデに戻るのよね?どうせなら一緒にデムローデまで戻らない?」
「え?一緒に?」
思いもよらない提案に総司はオウム返しで聞いてしまう。
「ええ、どうせ目的地は一緒だし、どうせなら一緒にどう?」
「えっと・・・・・」
答えに詰まっていると、総司よりも先にライラが答えた。
「お断りだ。なんでわざわざお前らと一緒にならなきゃならないんだよ」
「別にいいじゃない、減るもんじゃないし。それに私が街を留守にしている間にあった事とか聞いておきたいしね」
「そんなものは街に戻って組合にでも聞けばいいだろうが」
「効率の問題よ。知っている人間がいるのならその人間に聞いた方が早いでしょ?」
「・・・・・ハッキリ言わないと分からないか?」
じろりと険しい眼でフィリシアを睨むと、ライラはハッキリした物言いで言った。
「アタシは、お前とつるむつもりは無いって言ってるんだよ。そんなことも理解できないほどお前の頭はお花畑か?」
「・・・・・・へえ~、随分な物言いじゃない」
二人の間に見えない何かがバチバチとしている様に総司は感じて思わず一歩後ろに後ずさってしまう。
しかし、総司と違い真っ先に動いたのは美里だった。美里は二人の間に割って入り声を上げる。
「ふ、二人共その辺でッ!」
「貴方・・・・・」
「邪魔すんな、退いてろ」
今にも背中のティソーナを抜き放ちそうな気配をみせるライラに気後れしそうになるが、何とか踏みとどまる。
「こ、こんなところで喧嘩は良くないよ?村の人にも迷惑かけちゃうし」
そう言って美里は周りに目を向ける。向けた先にはまだ残って談笑していた村人たちが、こちらを訝し気な目を向けていた。
「・・・・・・チッ、分かったよ」
同じく美里の目を向けた先を確認したライラは握っていた拳を解く。それを確認した美里はホッと安堵の息を吐き、フィリシアに向き直る。
「フィリシアさん、良かったら一緒にいいですか?」
「おい――――――」
美里の思わぬ提案に、反射的にライラが声を荒げようとしたが、美里はライラに小声で話しかける。
「ここは穏便に済ませておいた方が良いよ。それに、ハンターって職業に悪い印象が出来ちゃうよ」
そう言ってチラリと周りの村人に目を向ける。村人たちは遠巻きに三人のやり取りを見ながら小声で何かを話している。その顔には不安の色が見える。
それも当然だ。何の力も持たない村人が、戦闘もこなすハンター相手に敵うわけもない。もしもこの場で暴れられた村人はなす術はないだろう。
そうなったらハンターと言う職業に対して嫌悪感を抱いてしまうことになる。そうなればハンター業界全体に悪印象が広まってしまう恐れがある。
ただでさえハンターはゴロツキのやる仕事だと、未だに一部の人間は思っているのだ。ここで暴れてはその印象をより一層強くしてしまいかねない。
ここに来るまでにその辺の事情を総司とライラから聞いていた美里は、そう言った事を含めて止めに入ったのだ。
それは教えた本人も承知しているから、ライラはため息と共に矛を収めた。
「ハァ・・・・・・分かったよ。ただし、今回だけだ」
「良かった。それじゃあフィリシアさん」
「ええ、私も他の仕事仲間に迷惑をかける訳にはいかないからね」
「言っておくが、必要以上に馴れ馴れしくするなよ」
「分かってるわよ」
未だに二人の間に見えない火花が飛び交っているようだが、概ね大丈夫そうだ。その事に総司は安堵の息を吐く。
『なんも役に立たなかったな、ケケッ」
「うるせぇ」
オグマのツッコミに対して強く出れない役立たずの総司であった。
*
集計を終え、依頼書にサインを書いてもらい、遂に報酬を受け取った俺達は、フィリシア達獣の使いと一緒にデムローデに向けて道を共にしていた。
「そう、それでハンターになったのね」
「ええ、まあ・・・・・」
フィリシアにどうしてハンターになったのかと問われて答えていた。
「あの、近いんですけど・・・・・」
「そうかしらぁ?」
いや近いって!てか何でわざわざ俺の隣りに座ってくるんだよ!
「チッ!」
「むぅ~・・・・・」
二人からのとてもとても冷めた目線を貰うが、これは俺が悪いのか?
こうなったのは村を出る直前、フィリシアはなぜか自分の馬車ではなく俺達の馬車に同乗してきたのだ。初めはライラが拒んでいたが、美里と俺がまあまあと宥めた結果こうして一緒の馬車に乗ることに。その際、何故かフィリシアは俺の隣りに腰を落ち着かせたのだ。
そして現在――――――
「ちょ、当たって――――――」
「んん~?何が当たってるのぉ?」
何がって、右腕に当たるとてもご立派な柔らかい膨らみが・・・・・って、太腿を触らないでっ!
「オイ・・・・・・イチャつくなら他所行ってやれ」
静かに、しかし、怒気が含まれた声が御者台に座るライラの口から出てくる。そのあまりの怒気に背中に冷たい汗が流れる。
「あら?もしかして妬いてる?」
「ふざけんな、叩き落すぞっ!」
怒りのせいか、若干顔を赤らめながら吠えるライラ。対してフィリシアはくすくすと笑うばかり。その間に挟まれている俺は堪ったもんじゃない。
(誰か助けてくれ・・・・・・)
それからしばらく俺を挟んでライラとフィリシアの言い合いが続き、太陽が中天に差し掛かるころに昼食にする為、馬車が止まるまで二人の言い合いは続いた。
昼食の準備はフィリシアの仲間の奴隷達が率先して準備をしてくれているお陰で俺達はやることが無く、適当な場所に腰掛けてその姿を眺めていた。
俺と美里は隣同士に座り、ライラは直ぐ近くの木の幹を背もたれ代わりに座っている。
「隣いい?」
「ど、どうぞ」
そうしてぼんやりとしていると、例の如くフィリシアが近づいて俺の隣りに腰掛ける。因みに左に美里、右にフィリシアだ。
(これって所謂両手に花ってやつなのか?)
などと考えていると、フィリシアから声がかかった。
「そう言えばソウジはハンターになって日は浅いわよね?どう?もうハンターには慣れた?」
「慣れたかって言うと、まあそれなりにって感じですね。オベールさん達にお世話になってるから、おんぶにだっこって感じですけど」
「そう。貴方、ミサト、だったわね?貴方はどう?」
俺に質問したと思ったら、今度は美里に話題を振る。しかし、この話題に美里は若干言葉を濁す。
「えっと、私はハンターじゃないので」
「あら?そうなの?てっきり同業者かと思ったんだけど」
「いえ、何て言うか、付き添いみたいなもので」
「?いまいち要領を得ないのだけど・・・・・」
「えっと、それは・・・・・・」
答えに窮していると、美里はチラリと俺に目を向ける。
「美里が平気なら話しても良いんじゃないか?」
「うん。実は私――――――」
フィリシアに美里が元奴隷で、今は俺が保護していることを伝える。
「そう・・・・・あなたも大変な目にあったわね」
「そう、ですね。けど、総司とライラに助けてもらったおかげで、今は平気です」
「それならよかったわ。それにしても、ハイデルが失脚したのね・・・・・・」
奴隷商ハイデル。汚い手を使って奴隷を集めて売りさばいていたゲス野郎。美里はそのハイデルの手により危うく遠い地に売られ所だったのだ。
「それで、そのハイデルは今どうしてるの?」
「ハイデルの奴なら死んだよ。正確には殺された」
これに応えたのは先ほどから無関心を貫いていたライラだった。
「殺された?一体誰に?」
「ベヤドルだよ」
「ああ、ベヤドルが。それなら納得ね」
「まあ、そのベヤドルが黒幕だったんだがな」
「・・・・・・どういう事?」
ライラの言葉に眉を潜めるフィリシアに、ライラが事の次第を語って聞かせた。
俺が奴隷だった美里を買い取るために奮闘し事。その過程でベヤドルと知り合い力を貸してもらった事。いざ美里を救い出すためにハイデルの下まで赴いたらベヤドルに邪魔をされたこと。そしてベヤドルが抱えていた闇と、その最後を。
「そう、ベヤドルが・・・・・・」
「驚かないのか?」
「そうね、驚いてはいるけど、納得もしているわ」
「どういう事ですか?」
「簡単な事よ。ベヤドルが何かを抱えていることは薄々気が付いていた。私から見たら普段ベヤドルが見せていた顔が余りにも歪に見えていたものだから、いつか何かやるんじゃないかって思っていたのよ。まあ、その結果がこれだけど」
へぇ、と思わず感心してしまう。
(意外と見てるもんなんだな)
と、丁度その時二人のフィリシアの奴隷二人が湯気が立つ器を持ってこちらに来た。
「食事の用意が出来ました。どうぞ」
「あ、どうも」
「ありがとうございます」
俺と美里は礼を言って受け取り、フィリシアはさも当然と言わんばかりに無言で受け取る。ライラの方にも器を渡し、二人は頭を下げてその場を去る。
「うちの奴隷の中で一番腕のいい者に作らせてるの、召し上がれ」
自分が作ったわけっでもないのに、なぜかドヤ顔なフィリシアに若干思うところはあるが、せっかく作ってもらったのに文句を言う訳にもいかず、ありがたくいただくことに。
「美味い」
「本当、美味しい」
「ふふ、気に入ってもらえてなりよりだわ」
フィリシアが自慢するだけはあって確かに美味い。よく味がしみ込んでいるスープが体の芯まで暖かくしてくれる。
その後スープ以外にも料理を運んできてもらった料理はどれも美味だった。美里なんか料理を持ってきてくれた奴隷にどうやって作ったのかを聞いているぐらいだ。
俺達は大変満足して腹を満たした。のだが、どうやらフィリシアは違う様だ。
「・・・・・・少し辛いわね」
出された料理は全て腹に収めたが、出てきた感想はたったそれだけ。褒める訳でもなく、何とも味気ないものだった。
以降はしばらく各々休憩を取ってから出発と言う事になり、俺は少し寝ようかと考えた。その前に食器を返そうと思い片付けをしている奴隷の下に向かう。それに美里もついてくる。何でもレシピを知りたいのだとか。
「あの、これ。ありがとうございました」
「とっても美味しかったです」
「ありがとうございます。そう言って貰えると作ったかいがありますよ」
食器を渡して礼を言うと、眼鏡をかけた優男風の奴隷の人ははにかむように笑った。と、その時だ。
「こんなことも出来ないの、このグズっ!」
先ほど俺達が食事を採っていた場所から怒鳴り声が聞こえ、思わずそちらに目を向けると、フィリシアが三人の奴隷を前に喚き散らしていた。
どうやらフィリシア達が所持している荷物の在庫に不備があったらしく、それに対して叱責を受けているようだ。
「これだから貴方達は使えないのよ。もう少し頭を使ったらどうなの?ああ、奴隷に考える頭なんて無かったわね、ごめんなさい」
「・・・・・すみません」
フィリシアよりも背の高い男三人が叱責を受けている姿は、何とも言えない光景だった。
「またかよ・・・・・」
ボソリと聞こえてきた声に振り返ると、丁度俺達と同じように食器を返しに来た奴隷の男が一人いた。背は俺と同じぐらいで、妙に細めな目が印象的な奴隷だ。どうやら先程の愚痴めいた言葉はこの人のようだ。
「またって?」
「ああ、いや・・・・・フィリシア様は何時もああして俺達を怒鳴り散らすんだよ。アンタたちがいるから今日はまだ機嫌がいい方だけどな。アンタたちがいなかったらもっとひどいよ」
「そう、なんですか・・・・・」
自分が元奴隷だったからか、美里の表情は優れない。
「俺達は所詮奴隷だ。主人には逆立ちしたって逆らえない」
「ジョルドさん」
いつの間にいたのか、他の奴隷達よりも頭一つ背の高い偉丈夫が傍らに立っていた。ジョルドと呼ばれた奴隷は見せつける様に首に付けた首輪を指し示す。
「これが何か分かるか?」
「隷属の首輪、でしたっけ」
「そうだ。これがある限り、俺達に自由はない。逃げようものならこいつが俺達の首を締め上げる。しかもこいつは奴隷商が扱う首輪に、更に改良を施したもので、外すことも、遠くに逃げることも出来ない」
「主人は選べない。俺達は一生こき使われて終わるんだよ」
「テオールさん、そんなこと・・・・・」
「止めとけオルド」
そう言ってジョルドは眼鏡の奴隷、オルドの言葉を遮る。
「最近買われたお前には分からないかもしれないがな、奴隷って言うはそう言うものだ。何も残せないまま一生を終わるしかない」
「そんな、こと・・・・・・」
それでも何かを言おうとして、けれども言えないままでいると、ジョルドはため息を吐いて踵を返し、そのまま無言で去って行った。
「お前もその内、嫌ってほど分かるよ」
テオールは俯くオルドの肩を叩いてジョルドとは別の方に去って行った。残された俺達は何とも言えない空気の中取り残されてしまった。
それからほどなくして出発となり、俺達は再び馬車に乗り込むことになった。
*
日が沈んで幾ばくか時は経ち、日付が変わろうかと言う時間、総司と美里、ライラは自分たちが乗っていた馬車の荷台で毛布に包まっていた。
フィリシア達は自分たちの馬車で眠り、不寝番はフィリシアの奴隷数名が焚火を囲いながら勤めてくれている。
三人は毛布に包まりながら静かに目を閉じて横になっていた。
「・・・・・総司、起きてる?」
「・・・・・・・どうした、眠れないのか?」
美里の声にうつらうつらとしていた総司の意識が覚醒する。
「ごめん、眠るとこだった?」
「いや、大丈夫だ。それで、どうかしたか?」
体を美里の方に向けて話を聞く体制を取ると、美里はぽつぽつと話し始めた。
「総司は奴隷の事、どう思う?」
それはあまりに唐突な質問だった。その質問の意図を測りかねたが、総司は思ったことをそのまま口にした。
「どうって・・・・・・酷い話だ、と思うよ」
総司達がいた世界では奴隷などはとっくの昔、それこそ総司達が生まれる前に既になくなっている。だから総司が知るのは歴史などで知った知識だけだ。
当時の事情など知らない現代っ子の総司には夢物語の様な話なのだ。だから出てくる感想はその程度しか出ない。
「そう、だよね。酷い、よね」
「どうしたんだ、急にそんなこと聞いて」
「昼間に、あの人、ジョルドって人が言ってたでしょ?『俺達に自由はない』って」
「ああ、言っていたな」
総司も覚えている。そう言った時のジョルドの目に憤怒の光があったことも。
「私も、総司達に助けてもらえなかったら、今頃どうなっていたのかなって」
「それは・・・・・・・」
確かに美里は総司達に助け出されたおかげで、今こうして自由を得ている。しかし、一歩間違えば美里は言葉では表せないほどの悲惨な人生を送ることになっていたかもしれない。
「けど、美里は今こうして無事なんだし」
「そう、なんだけどね・・・・・・何て言えばいいのかな、私の首にも、今もあの首輪がある様な、そんな感じがして・・・・・・」
そう言って美里は自分の首をそっと撫でる。当然そこには首輪など無く、白く綺麗な肌があるだけだ。
「気にし過ぎだ」
「・・・・・・そうだよね。けど、あの人達が酷い扱いを受けてるって聞いてから、胸の中がモヤモヤして」
「それこそ気にし過ぎなんだよ」
顔をしかめる美里に声を掛けたのは、総司ではなくライラだった。
「起きてたのか」
「お前らがうるさいから目が覚めたんだよ・・・・・・それより、いちいち他人の事なんぞ気にしてんじゃねぇよ」
「そうなんだけど・・・・・」
「第一奴隷ってのはそう言うものだ。そりゃアタシだって思うところはある。けどな、お前がそれを気にして、それで何になる?お前は奴隷を見るたびにそいつらを助けるのか?ハッ!無理だろうが」
「・・・・・・・」
ライラの指摘に、美里は黙るしかなかった。
ライラの言っていることはまさにその通りだからだ。
人一人の人生に介入すると言う事がどれほどの苦労が伴われることになるのか?それを考えれば自ずと理解する。
だからライラはハッキリ言ったのだ。『無理だ』と。
「お前は甘すぎるんだよ。そんなんじゃ、いつか顔も知らないような奴の為に、自分が犠牲になるぞ」
「ライラ、その言い方は―――――」
「はいはい、アタシが悪かったよ」
総司が不穏な空気を察して止めに入ろうとするも、ライラは不機嫌そうに言ってそっぽを向いてしまう。
「もう寝ろ。明日も早いぞ」
そう言い残してライラは再び寝息を立て始める。その様子に総司はため息を吐くしかない。
「美里、俺達ももう寝よう」
「・・・・・うん」
総司に促されて美里も瞳を閉じるが、美里が眠りにつくには幾ばくか時間を要した。
今回は奴隷に関して触れましたが、自分は今の時代に生まれてよかったと思います。仮に自分が奴隷になったらと思うとゾッとする話ですよね




