俺の日常
実を言うと小説投稿は初めてではないんです。何度か書いて投稿はするんですけど、長続きしなくて.......。自分で物語を書いて、誰かに読んでもらい、感想まで頂きたい!でも、良いネタが思い浮かばないよ、どうしよう。そう考えている間も様々な漫画、ラノベを読んでいて、ある時ふと思ったんです。「多少リアルな話ならいくらでも書けんじゃね?」と。いや、当たり前なんですけどね?凄い発見したかのように思えてしまって。結果、こうして投稿しています。誤字や脱字、変な文脈等あるかもしれませんが、どうぞご覧下さい。これを通して、青春時代を思い出したり、これからの生活に期待して頂けたらなと思います。
「さようなら。」
2年前のあの日、その言葉を残し俺の前を後にした彼女。
以来、彼女と一度も言葉を交わすことはなくなり、同時に、恋愛という物への関心がなくなっていった。
いや、関心がなくなった訳ではない。
なくそうとしていたのかもしれない。
こんな辛い想いをするくらいなら。
大切な人との関係が崩れてしまうくらいなら。
手離したくない物をたった一つの言動で失うくらいなら。
「恋愛なんてクソくらえだ。」
そうなるくらいなら、距離を置いてしまえばいいという考えに至ったのだ。
そして、中学を卒業し、高校に進学し進級した今に至るまで誰かに好意など持たなかった。
もちろんこれからもそうしていくつもりだ。
この決意が揺らぐとしたら、そうだなぁ。
「推しキャラが俺の前に現れた時だけだろうが!」
現実の女子から目を背けようと、試しにその時人気だったライトノベルを買って読んでみた。
するとどうだろう。
夢のような空間がその小さい紙の束いっぱいに広がっているではないか。
その景色に魅了された俺は、貯金を崩しラノベだけでなく、漫画やDVD、グッズなんかにも手を出すようになっていた。
結果、今では立派な二次元ヲタク。
そんな俺の名は「久保 海斗」。
Twitterでは、「にじがみ」という名前で活動しており、フォロワーはざっと15000。
「目の付け所が凄い。」
「考えに納得がいく。」
「沢山の作品に出会えた。」
「感想が的確過ぎる。」
などと幅広い年齢層からの支持を得ている。
広いのは年齢層だけでなく、職のない人やアニメ、ラノベ、漫画関係の仕事の人、自衛隊、警察官といったお堅い職業の人と多種多様な人物に知られている。
有名な作家さんたちも日々俺の呟きをハラハラしながら見ているとか、いないとか。
ここで一つ疑問が生まれると思う。
何故そこまで沢山の人に知られているのにフォロワーが15000しかいないのか、ということ。
答えは簡単。
「どストレートで、どストライク過ぎる。」
からである。
すまない、省き過ぎた。
先に記したように、俺の感想がその作品の、もっといえば作り手の意図を射抜いており、好かなかった場合には立ち直れないくらいボロクソに書いてやるからだ。
それを前向きに捉え、より良い作品を作ろうとする人はもちろん少なく、大半の人が俺の存在を悪く思い叩くのだ。
つまり、読者層には好かれているが、作る側には好かれていない。
だが、エゴサしてしまうのが作る側の人間の性というもの。
結果的に、良い意味でも悪い意味でも有名な俺は、微妙な立ち位置にあるといえる訳で、フォロワーと知名度が相対的ではないという訳だ。
「これはダメだな。タイトルからして終わってるぞこれ。声に出した時のリズム感と中身を直接的に指すんじゃなく、匂わせる感じが大事なのに。内容だって一つ一つのイベントにパンチが無いし、なんであの場面で死ななきゃいけないんだ!?涙を誘うにはとりあえず人の命を奪うって、お前ら人間じゃねえぞ!まだまだ言いたいことはあるけどこれくらいにしとく。続きが気になる人はDMで。」
今日もいつも通り作品の感想を呟くと、すぐさまいいねやらリツイートやらの通知がネトゲ女子に群がる陰キャ男の如く止まらなくなるため、DM以外の通知は切っている。。
ただ、有名なせいか、近付き難い印象があるせいか、リプ欄で済ませる人が多く、DMなんて来ないのだ。
だが、俺にも仲良しさんくらいいる。
「続き聞かせてください!」
お、来た来た。
DMの通知をタップし、返信をしようとキーボードに指を置く俺。
この人が、俺の唯一の仲良しさんだ。
名前は「リン」さん。
歳は、俺が今年の10月で17でそれの一学年下と聞いたから16か15のはずだ。
ネットの関係故に、誕生日や住んでる地域、なんなら性別だって知らない。
詮索しないのがマナー、一般常識というものだ。
「そもそもあそこのシーンは.......」
先程のツイートの続きを打ち、送信ボタンを押す。
すると、すぐに通知が届く。
「了解です!」
意外とあっさりだな。
そう思うのが当然かもしれないが、俺たちにとってはこれが通常であり日常なのである。
それで仲良しって言えんのかって?
言えるんだよ。
あの人は、俺から聞いた話がどんなものであったとしても必ず一回その作品に目を通し、感想のツイートも欠かさない。
そして、今度は俺からDMを送り議論し合う。
どうだろう。
この一連の流れを何度と繰り返して来たのだ。
仲良し以外の言葉がみつからない。
一段落ついた所で時刻を確認すると深夜2時をまわっていた。
お互い学校があるため、これくらいに解散する。
「おつです。」
そう送った俺は目を閉じ、それと同時に先程まで絶え間なく鳴り響いていた通知の音も止み、深い眠りについた。
どうでしたでしょうか。と言っても、まだ何も始まってないですよね。「どんなストーリーになるの!」「クソおもんないわ!」「なんのパクリ!」「そいえば、タピオカって美味しいよね!」等、感想お待ちしています。文章の指摘、アドバイスがございましたら、遠慮なくどうぞ。むしろウェルカム!
という事で、長続きするかはわかりません。
不定期の投稿にもなると思いますが、頑張って続けて行きます。
それでは、この辺で終わりにしますね。
これからもどうぞよろしくお願いしますorz