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怖がりなお姫様と王子様  作者: 初月花奈
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4月7日 入学式

今日から、なりたい自分になるために日記を書くことにしました。

最初に目標を書いておきます。


 目標

〇人に悩みを相談出来るようになること!


〇親友を作ること!


〇恋をすること!


〇青春すること!!


4つ目を最終目標に高校生活を送りたいと思います!



さて、今日の出来事をお話しします。


今日は高校の入学式でした。

中学ではあまり馴染めず、あまり楽しい思い出が出来なかったので、高校デビューをするために家から1時間半かかる、隣の県の学校に入学を決めました。


緊張していた入学式自体は思っていたよりすぐ終わって、ホームルームも特に何事もなく過ぎ、教室から人がいなくなりました。


私は、教室の窓から校庭の桜を眺めつつ、中学生の頃の自分を思い出していました。


何をされても馬鹿みたいに人を信じて、また裏切られて傷ついて、それでも嫌うことだけはしない。


そんな少女だった私は、いつしか人を信じることが出来ず、心を閉ざしてしまうようになっていたのでした。


そうなった大きな原因はいくつかあるのですが、詳しいことは後々書いていこうと思っています。


しばらくして、ドアが開く音がしました。


振り返ると、隣の席の男の子が息を切らして立っています。


どうしたのだろうと不思議に思っていると、彼は私に財布を見かけなかったかと尋ねました。


「鞄の中には無かったんだよね…なら落とし物に届けられてたりしないかな?」


「どうなんだろ…行ってみるかぁ」


そう言って職員室に向かった彼は、満面の笑みを浮かべて戻ってきました。


「ありがと!!無事見つかりました~!」


「届けられてたんだね!良かったぁ」


と、ここで私は彼の名前を知らないことに気が付きます。


「ごめん、すごく失礼だとは思うんだけど名前を教えてくれないかな?」


「あっそっか、言ってなかったね。僕は川谷新。新って書いてあらたって読みます。これから一年間よろしく!」


「川谷くん…よし覚えた!私は姫埼優花。優しい花って書いてゆうかです。ってこれ自分で言うと恥ずかしいね…、こちらこそよろしく~」


「綺麗な名前だと思うけどなぁ…、あ、僕今から家族でご飯食べに行く予定なんだった!じゃあまた明日ね!」


「うん、また明日。」


そんなこんなで、隣の席の川谷君を覚えることが出来ました。


幸先は良さそうです。


明日は小学校の頃を思い返しつつ書きたいと思います。


ではまた明日。




















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