表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
46/74

信仰心とは

「もし、信仰を捨てていなければ、五人はまた肉団子だ、そしてまた、貴様に恩のある者をさらい、ここに連れてくる、貴様が信仰を捨てるまで、何度でもだ。 わかったな?」


 魔王はそれだけ言うと牢を後にした。


「……」


 女神にとって


 神にとって、俺たちは家畜……


 だから、助けない


 善人だとか、そういうのは関係ないと


 ただ、信仰さえあれば……


 だから、勇者なんて存在を作っただけであとは放置か


 こんなに苦しいのに


 あんなに努力したのに


 女神を信じて


 僧侶は心壊した


 俺を解呪した神父は歪んだ


 今、あの神父の言葉の意味がわかった気がした


 女神様は無意味な試練を与えない


 女神を信仰する者が、一番最初に教えられる言葉だ。


 なぜなら女神は、人々を幸福にするために存在するから


 だから……この先に、自分の行いの先にも幸福が待っていると……あの神父は、信じたのだ。


 その気持ちもわからないではない。 神父が動くことで助かる命がある。


 目の前で地獄の苦しみを味わっている人々を、神父の行いで救うことができるのだ。



 俺も、同じ立場だったら、そうしたかもしれない。


 だから神父は、自分の中の信仰を捨てることなく魔王に手を貸すことができた。


 女神の慈悲の心を信じ、目の前で苦しむ人々を救ったのだ。


 勇者は自嘲する

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ