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くるしみ

魔王の間の扉が開く、魔物に連れられ、一人の少女が魔王と勇者の前に放り出された。


「うぇぇ、ママ……パパ……」


「先日滅ぼした村の生き残りだ」


「…っ……ッ!!」


 勇者はもがく、体の自由が奪われていることも忘れ、ただもがく。


「どうだ勇者、信仰を捨てれば、この小娘は助けてやるが」


「……ッ!」


 勇者は、力の限り魔王を睨んだ。


「……」


 魔王は指を鳴らす。


 少女の片足が吹き飛んだ。


 少女が絶叫を上げ、のた打ち回る。


「!!!」


 勇者は目を閉じた、悔しさで、無力さでおかしくなりそうだった。


 ただ、少女の悲鳴が聞こえる。


 絶叫だ、なぜ……なぜこんな……






 勇者拘束6日目


 勇者は、茫然と目の前で行われる行為を見つめる。


 魔王によって四肢を爆裂させられ、痛みに悶える男を見つめている。


「勇者さまぁぁ、お助けくださいいい、め……女神さばっ」


 男の頭部がはじけ飛んだ。


 勇者は、静かに涙を流す、しかし、信仰は捨てない。

勇者(あと1日で……が俺を…。)


(ふむ……もう30人は苦しめたあと殺したはずだが……何か、間違えているのか?)


 ただ殺すだけでは駄目なのか?


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