~拠点制圧~
拠点となりそうな場所を確保し僕らは一度見回りに出ることにした。
「にしても主様、なんで木刀であんなことが出来たんですか?」
「先が尖ってればOKなんだよ」
「フムフム、主様ってヒッキーだったのにそういうのに詳しいんですね」
「これでも家庭科と保健以外は成績よかったんだよ」
コレは事実だからな、デタラメじゃないぞ!!理数は5だったんだからな・・・・・・今は知らんがな・・・・・・
にしても、西高(拠点)は広い、さすが私立高校!!僕の通ってた市立南陵中学校より広い・・・・・・よ、『私立』ってとこだな。
「ここだったら何とか拠点になりそうですね、主様」
「確かにな、ここなら文句は無いだろう」
見回りを終わらせ戻ってきたらあることに気づいた。
「僕、いつまで木刀なの・・・・・・」
「しょうがないじゃないですか、主様は剣しか使えないのですから」
「そもそもマリアのせいだろ!!」
「テヘッ♪」
クッ、可愛いせいでイラだてない・・・・・・
「しょーがないですね、主様。なら、正式に私と契約してください」
エッ・・・・・・・・・・・・ドウイウコトデスカ・・・・・・
「今までは仮契約です。正式契約をしてください、主様!!」
北から吹いた風が強く、そしてなぜかさっきより暖かく感じた。