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WORLD GAMES 1 [精霊に使いし剣士]  作者: 鏡音 芽衣
1/5

~ゲームスタート~

WORLD GAMES から読む事をおすすめします。

『ウウウゥゥゥゥゥ-----』

 僕は、サイレンの音に驚いて目を覚ました。

 街ではまだサイレンが鳴り続けている。

「な、なんだ!?」

僕は、すぐさまスマホを確認する。メールが1通届いていた。

『コレカラコノヨハゲームトナル、モトニモドスノハ

ここで突然スマホが切れた。

「電池切れ・・・か・・・?でも、さっき充電したばっかだよな・・・壊れたかな・・・。」

仕方なく10分前に起動していたパソコンの電源ボタンを押す。しかし、全く反応しない。

「嘘だろーーー!!」

も···もう··終わりだ···

 バリーンッ

 突然ガラスの割れる音がした。

「今度は何だよ!」

僕は音がしたと思われる自分の部屋の反対側にある父さんと母さんの部屋に駆けつけた。

 その時、僕は目の前の光景に目を疑った。

 そこには、包丁を持った一人の男が立っていた。その上には謎の緑色のバーがある。

 そして、その真下にはそのバーが赤く、あるのかどうか分からないぐらいしかない父さんの姿があった。その男は父さんの胸に包丁を突き刺した。赤かったバーは消え、父さんは光の欠片となって消えた。

「太陽、逃げなさい!」

「黙れ、このアマがああぁぁぁぁ!」

 ドスッ

男は母さんの首を切り落とした。母さんも父さんの様に光の欠片となって消えた。

 この瞬間、僕は「この男を殺す」と決心した。

 事前に部屋に置いてある木刀を持ってきておいて良かったと思った。

「何で僕の父さんと母さんを殺した、警察を呼ぶぞ!」

すると、男はキョトンとした様子で、

「何を言っているんだ、坊主。この世界にはもうそんな物は無いんだぜ!メールキチンと読んだかい?」

と言った。

「な···何言ってんですか?本当に警察呼ぶぞ!」

「この世界はもう政治に支配されない陣取り合戦になったんだよ。いわゆる世界がゲーム化したっていう事だよ。」

世界がゲーム化?···嘘だろ···て事は緑色のバーはHP、その下が多分MPなのか···

「状況はなんとなく理解した。」

と言った瞬間、男は僕の目の前に走り込んで来ていた。男は右手に持った包丁で胸を刺そうとしている。僕は右手に持った木刀でガードした。

「あっぶなー、ゲームでこういうのに慣れてなかったら一撃死だったぜー。」

その瞬間、男の顔が青く染まった。

「お···お前···ゲーマーなの···か···?」

「え、まあ、はい。」

「なら、本気でヤバいな···」

すると、男は腰にあるケースから黒い物を出した。それは、拳銃だ。

「えっ!」

「死ね!」

 パーンッ

銃声が響いた。そして、左肩に激痛が走った。

銃なんて反則だろ。もう、勝てっこねーじゃんと思ったその時、

[君は、世界を統一したいかい?]

そう聞こえた。

「ああ、したいよ。」

[力が欲しいか?]

「できればな。」

[そうか···なら···こう叫べ、全世界に宣戦布告する···と]

「···フッ、面白い、全世界に宣戦布告する!!!」

すると、目の前が光に包まれた。

しばらくして、視界がもとに戻った。その瞬間、僕は目を疑った。僕の目の前に僕と同い年くらいの女性がいるのだ。

「え、貴方は···誰?」

すると、彼女は口を開いた。

「はじめまして、主様。私を助けてくれてありがとう。」

「········?」

何を言っているんだ···こいつ···。

「主様、今、[何を言っているんだ···こいつ···]って思いましたね♪」

「···こいつに僕の心を読まれた···って、オイ、何で人の心を読んだ。てか、読むんじゃねー。」

「テヘッ♪」

こ····こいつ···グーパン一発食らわせてもいいかな(怒)

「で、誰、お前?何者?何しに家に入って来た?答えろ!」

「名前?何それ?私は精霊、主様に呼ばれたからここにいるのだ!そんなのも分からないの?」

「知るかーー!····え、お前···名前無いのか?」

すると、彼女は、笑顔で

「だから、何、それ?」

···ダメだ、こいつ···全く話にならない。

「作戦会議は終わったかい、少年?」

「え、あ···ああ。」

何か右手がやけに重く感じる。···気のせいかな···

「さて、ゲームの始まりだ!お前、手伝えよ!」

「はーい、主様のご命令とあらば···と言いたいですが、私、何も出来ませんよ。」

········ハ····嘘だろオイ。

「ファイト、主様♪」

···覚えてろよー(怒)

まあいい、さっさと片付けますかな。

オッサンが持っている拳銃は最大十発が限界だ。なら、勝機はある。

トリガーが引かれ、銃口から弾丸が発射される。それを右ステップでかわす。すかさず二発目が来るが今度は左ステップでかわす。そして、徐々にオッサンに近づく。

「この小僧~!!ゲーマーだからって調子に乗ってるんじゃねー!!」

「子供だからって、ナメるな、初心者ニュービーサン♪」

オッサンの腹を一閃。見事に真っ二つになった。···ってあれ?何故に切れるの?

「こ···この、くそガキーー。」

オッサンのHPが0になり、爆散した。

「はっ···はは、終わったー。」

···ん、待て、何か忘れている様な···

「流石です、主様!」

思い出した。こいつだ。

「ちなみにいつまで僕に着いてくるの。」

「契約した通りです。」

···おいおい···

そういえば、こいつに名前をあげないと···ンンンンンンンンンン?

こう言う時は、

「これから、お前を『レイズ·マリア・ワンス』とする。良いか?」

「了解しました、主様♪」

ここから、この二人が市を敵に回す事になるとは思ってもいなかった。

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