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人生は、異世界転生までの暇つぶしである。  作者: ぱいん兵
第1章 ー幼少期ー
12/16

この2人、ノリノリである。

投稿遅くて申し訳ないです。将来的には定時にしていきたいのですが、今は色々な時間試している最中です。



「それじゃあ始めるわよ!」




「はいっ!先生」




「……」




「ほら!アルもちゃんと返事して!先生に失礼でしょ?」




どうしてこうなった。




「はあ…よろしくお願いします。センセー。」




俺たちは町の外れの岩場にいた。


正直、あまり乗り気じゃない。あぁ、いつもの丘に行きたい、1人で。




「よろしい。では、まず適性を見ていきますね」




「適性?なにそれ」




いきなり知らない単語が出てきたぞ。なんで魔法使えてたんだ俺は




「あら、適性を分からないまま魔法の練習をしてたの?じゃあ2人とも、まずこれを持って」




そう言って母さんは、俺たちに透明の石を手渡した。水晶のような感じではなく、少し濁っている。




「それに魔力を流してみて。アルはできるわよね?」




「うん、おぉ、色が変わった」




青と黄色の2色が、渦を巻くような模様を作っている。




「あら、水と雷ね。2属性なんて珍しいわ」




「アイリスさん、魔力を流すってどうすれば…」




「あ、そうだったわね。ちょっと私の手を握ってみてくれる?」




「はい!」




ハンナと母さんが手を繋いでいる。なんだこの疎外感。




「何か感じないかしら?」




「なんていうか、柔らかくて、すべすべしてます」



ハンナ、母さんはそうゆう事を聞いてるんじゃないと思うんだ。




「あら、ありがとう。でも、もっと体の内側の事よ」




母さんが笑いながらそう言う




「内側、かぁ。なんだかじんわりと暖かいような…?」




「そうそう!それよ!それが魔力。いま私はハンナちゃんに魔力を流していたの、ハンナちゃんの身体にもあるはずよ?それを動かすイメージで、石に集中してみて」




「わかりました…集中…」




石の色が赤く変わった。綺麗な色だ




「できるじゃない!ハンナちゃんは火に適性があるみたいね。小さい子は飲み込みが早いから教えがいがあるわ」




「ところで、母さんの適性は何なんだ?」




「私は魔族だから、適性とかは無いわよ。あえて言うなら全部かしらね」



は?




「いまなんて?」




「私は魔族だから…「えっ」」




「母さん魔族だったの!?」




「アル気づいてなかったの?アイリスさん、あんなに魔法使ってたのに」




確かに家事を魔法を使ってやってるときはあったけど、それが普通だと思ってたから……




「あれ、言ってなかったかしら?」




聞いてなかったわよ。


俺の両親はどうなってんだよ、全く。




「えっと、ツノとかって…」




「あるわよ《シュコン》」




あ、ツノ出た。




「ね?《シュコン》」




収納された。




オモチャか。




ハンナが目をキラキラさせている。君の耳の方が素敵だよ。




「生活する上では邪魔でしか無いからね。普段はしまってるのよ。あと基本的にあんまり人には言わないようにしてるの、魔族をよく思ってない人たちもいるからね」




「なるほど」




じゃあ俺は魔族と人間のハーフってことになるのか。なんかかっこいいな




しかし、母さんから魔法を教わるなんてって思っていたが、そうゆう事なら少し楽しみになってきた。




母さんを翡翠眼で見るのはやめておこう。魔族だしな


バレるリスクがあるならば避けるべきだ、魔法ならまだしも、流石にこの目はマズい。





「さて、適性も分かったところで。まずは2人がどれくらい魔法が使えるか見てみようかしら」




お、きたきた。俺の特訓の成果を見せてやる




「じゃあまずはハンナちゃんからね。うーん初めてだし、指先に魔力を集中させて火を灯してみて?大事なのはイメージよ。」




「はいっ!……むむむむぅ、あっ!できた!」




ハンナの指先に、ロウソクの火より少し小さいくらいの火が灯る




「あら、初めてなのにすごいじゃない!じゃあ次はアルね。そうねぇ、とりあえずあの岩に向かって魔法を撃てる?全力でいいわよ」




「属性は?」




「なんでもいいわよ」




ふむ、岩場だし火でもいいけど。とりあえずは得意な水魔法を見せておくか、どうやら適性もあるようだしな。




岩に向かって右手を開いてを突き出す。なんとも厨二心をくすぐられるポーズだ。




「全力で…いいんだよね?」



「ええ、思いっきりやっていいわよ」



俺は手のひらに魔力をためる。よし、目一杯だな



なんか母さんが不思議そうな顔でこちらを見ているが、まぁいいか。



圧力で水を押し出すイメージだ。水鉄砲みたいなもんだな、まぁ威力は比にならないだろうが。少し土魔法で砂も混ぜるか




《バシュゥゥッ》




という音と共に、岩に小さな穴が空いた。おー、向こう側が見えるぞ。成功だな




「…アル?それは何かしら?」




「何って、水魔法だけど」




「そんな水魔法見たことないわよっ!普通ウォーターボールでしょうが!」




いや知らんし



「いや知らんし」




おっと、心の声がそのまま流れ出てしまった。




「何よこの穴。どうなってるの?」




「えっと、水を圧力で押し出すイメージでそこに砂も混ぜてみた。」




「砂?あなた混合魔法も使えるの?!あれはイメージが複雑で難しいのよ…私も苦手だし…」




そうなのか、普通に出来るけど。まぁ妄想は得意だしな




「これ以外にも色々出来るよ。」




「そ、そう…もう私が教えるとかそういうレベルじゃないかも……」




「わぁ!アルすごいね!これなんていう魔法??」




「そうだなぁ、ウォーターカッターってとこかな」




「よく分かんないけどかっこいいね!」




適当か。





ーーー・ーーー・ーーー・ーーー・ーーー




あれから、俺は母さんにいくつか魔法を披露した。それを見た母さんは、もう教える事はないとか何とかそれっぽいことを言って俺への指導を諦めた。



育児放棄だ。全く酷い話だぜ




その後もハンナは母さんに魔法を習っているらしく、しかもなかなか筋がいいらしい。特に火魔法に於いては天才的だと母さんが言っていた。



抜かされないように頑張らないとな。




そんなこんなで2年が経ち、俺は7歳になっていた。



ステータスもかなり伸びた。




>アルフレッド・リンドロート


レベル:3


体力:31→40


魔力:55→79


攻撃:33→48


防御:28→44


敏捷:44→62


スキル:【クラフトルーム】【翡翠眼】


魔法:火魔法(下)水魔法(上)風魔法(中)土魔法(中)雷魔法(上)<






魔法のランクは順調に上がっている。特訓の成果だな



クラフトルームには以前作った各アイテムが相当数入っているのと(ポーションは薬屋が開けるくらい入っている)、整地ついでに大岩も収納してある。




レベルが上がっているのは、父さんの狩りについて行っているお陰だ。



かく言ういまも、父さんと2人で狩り中である。



狩りに行く許可が貰えるまでは一悶着あったが、俺の粘りと父さんの援護のお陰で、母さんもついて行くことを許してくれた。




父さんも俺も、武器は剣である。なので、遠距離の獲物は小さめのストーンバレットかウォーターカッターで狙う。



あと、雷魔法もかなり役立っている。電撃を使うことで毛皮や肉を傷つけることなく獲物を捕らえることが可能だ。




「アル、ブラックボアだ。突進に気をつけろよ」




「うん、わかってるよ。父さん」




俺はブラックボアに石弾を放つ。弾は後ろ足に命中した。




「ちっ、急所を外したっ!父さん!」




「ああ、ナイスだ。アル」




父さんは脚を引きずるブラックボアの首を切り落とした。




「あ、レベル上がった」



>アルフレッド・リンドロート


レベル:3→4


体力:40→44


魔力:79→88


攻撃:48→54


防御:44→52


敏捷:62→70


スキル:【クラフトルーム】【翡翠眼】


魔法:火魔法(下)水魔法(上)風魔法(中)土魔法(中)雷魔法(上)<





レベルが上がると、能力がかなり伸びる。やはり基礎能力値が高いからだろう



レベルを上げるための、いわゆる経験値も言うものは魔物を倒さないと手に入らない。



以前、領主の息子のステータスを見た時に、レベルが上がっていたが、ああゆう身分の者達は高い金で冒険者を雇ってレベリングをするらしい。



まぁレベルを上げなくても鍛錬でステータスをあげることも出来るのだが。奴らはその手の事を嫌っているのだろう。





ちなみに、普通の動物と魔物の違いは、体に魔石があるかどうかである。




「おお、なかなかでかいな」



父さんがブラックボアの胸から魔石を抉りとっていた。初めて見た時はドン引きだったが、今となっては自分でやることもあるくらいだ。


慣れというものは恐ろしいな。



魔石は、行商人に高く売れるのだという。




ブラックボアの肉をクラフトルームに入れ、毛皮を剥ぎ、血を抜いて切り分ける。こういうとき本当に便利だなこれ。




父さんと歩いていると、半透明のぷるぷるした物体を見つけた。そう、スライムだ。



「ねえ父さん、アイツ俺ひとりでやってもいい?」




「ああ」




スライムは、基本的に危険なモンスターではない。




時々めちゃくちゃ大きなスライムが出現して騒ぎになるらしいが、核を撃ち抜けば体が溶けて即死する。




じゃあなぜ父さんにあんな確認を取ったのか。




それは、試してみたいことがあったからだ。レベルが上がった当初からなんとなくは感じていたのだが。今ならいけそうなのだ




俺はスライムにゆっくりと歩いて近づき…





手を触れた。







「アル!いくらスライムと言えど危ないぞ!」






父さんがそう言い切る前に、スライムは姿を消した。







やっぱり。出来るじゃないか。『収納』





最後まで読んで頂きありがとうございます。是非ブクマ、評価よろしくお願いします。


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