第9話 運で奪ったスリーアウト
「赤羽先輩。親川先輩です」
「どこにいたかと思えばそんなところにいたのか」
長谷崎に手を引かれて1塁ベンチのところまで行って気付いた。彼は皆の影に座り込んでカバンの中を探っているところであった。どおりで見当たらないはずである。
彼はひとまずベンチに腰かけて赤羽の荷物整理が終わるのを待つ。
そうしていると千嶋や織田も帰ってきて、ちょうどいい頃合いで赤羽が立ち上がる。
「親川氏、オーダーはどうしようか」
単刀直入に問われるも、彼はその回答を実質的に放棄。
「ある程度は任せる。僕、まだみんなを知りきったわけじゃないし」
「とりあえず、守備位置だけは雄太さんの決めたものでいきましょう」
「ま、丸投げも大変だろうし、意見くらいは出すよ」
その親川に代わり、千嶋が守備位置については親川案を押しておく。実際問題として、これまでの練習でその守備位置が機能していた事実があったからだ。もちろん守備位置を変えただけで勝てるほどになったとは言い難いが、少なくとも試合が成り立つほどにはなったに違いない。
「これでどう?」
「ここの打順にもっと厚みを」
「でもそれだとこのあたりが薄すぎる気がしませんか?」
よってほぼ任された赤羽は自分の独断でオーダーの大骨を提案し、それを親川・千嶋の意見を元に調整していく形で決めていく。最初は雑さが否めない打順であるも、2度、3度とやり取りを繰り返す間になかなか仕上がっていく。
「じゃあ、こんな感じ?」
「いいんでない?」
「私もOKです」
参謀並びに実質的監督。2人の野球経験者の後ろ盾を得て赤羽がオーダーを決定した。
1番 キャッチャー 千嶋由香
2番 ファースト 親川雄太
3番 センター 山城晋也
4番 セカンド 武田龍
5番 ショート 長尾勝
6番 ピッチャー 赤羽拓郎
7番 サード 野里八恵
8番 レフト 住屋孝明
9番 ライト 長谷崎冬美
新・守備位置親川案を元に、打順は原則としてこれまでのものを維持。そして打撃不振と言っても初心者基準では化け物クラスの打撃を誇る親川については、1番で打たせる考えも存在した。しかし千嶋が「雄太さんもいきなりでは気持ちの準備ができないでしょうから、私が先に打ちます」と提案し、打順は千嶋の直後の2番に決定。
そうして試合の打ち合わせについてあれこれ話していると、向かいの3塁側ベンチに陣取っていた相手チームから1人こちらに寄ってくる。それに気付いた赤羽も立ち上がって彼を出迎えに行く。
「あれが相手チーム。確かにあまり大柄な感じはないかな?」
あくまでも親川による見た目の印象ではあるも、インドア派のような体付きである。全体的に細目。極端に太っている人もあり、ところどころガタイのいい人がいるくらい。
「それでもこっちは未だに勝てていない相手です」
「こっちはもっと大柄な感じがないもんなぁ」
「です」
親川もスポーツマンとしては割と小柄な方である。
「でも体格だけが試合じゃありませんから。勝ちましょう」
「できることをやる。それだけだって」
―――・―――・―――・―――・―――・―――・―――・―――・―――・―――
グラウンドの確保時間にも制限があるため、準備もほどほどにさっそく試合開始。日野川ウォーターフロンツと相手の大学生チーム、両キャプテン同士のジャンケンによってこちらは後攻ということになった。さらに審判についてはこちらにルールに詳しいメンバーがほとんどいない上に人数に余裕がないということで、相手が全員を出してくれることに。
「う~ん。後攻かぁ。攻撃したかったなぁ」
「まずは先手を取りたかったぁ」
守備から始まるのに、バットを手に取り大暴れしたそうな野里。そして鳥取を含む2府6県の名前と『我ら関西広域連合』の文字が入ったシャツを着ている山城も天を仰ぐ。なおその山城シャツについて「関西に徳島ってあったっけ」という高校生・親川の問いに、「雄太さん。徳島は四国です」と中学生・千嶋が返したのは秘密である。
そんな高校生の恥晒しもとっくに忘れた親川は素顔で問う。
「ウチってそんなに攻撃精神旺盛なの?」
「気持ちだけは負けないです。気持ちだけは」
「ふ~ん。気持ちだけねぇ」
気持ちだけで勝てれば苦労はしないのである。
「でも、いいじゃないか。後攻でも」
それまで後攻と言うことに愚痴を言っていたメンバーだが、その期待の新人・親川の自信満々な一言に視線を集める。
「だって、そうじゃないか。ポジションをガラリと替えて、しっかり守備練習も重ねて、それで試合はいきなり守備から。真価を問うにふさわしい展開」
これを直接チームメンバーに言ってはいないが、親川は点を入れることよりも、守備を固めてアウトを取れるようにし、試合を成立させることに尽力してきた。ならば守備こそ新たなチームの力を見せるいい場面であるということだ。
もっともなことを言ってはいるものの、一度落ち込んだ雰囲気を急に盛り上げるわけにはいたらない。ただ、意外な子が覇気を見せた。
「お、親川先輩の言うとおりです。先輩に鍛えてもらった守備を、大学生のみなさんに見せつけましょう」
顔を照れるように赤くしながら大声を出したのは長谷崎。いつもはもっと声が小さめの子であるも、彼女の珍しい気合の入った声に皆の気分が高揚。
「よし。みんな。新・日野川ウォーターフロンツの力を見せつけよう。エイエイ――」
「「「おぉぉぉぉぉ」」」
赤羽の音頭に、それを予想していなかった親川以外は腕を突き上げる。
「さぁ、行こう」
赤羽の声に合わせて皆がグローブを持ってベンチを出ていく。
「選手整列とかは?」
「草野球なのでないです」
「ふ~ん。じゃあ、僕も」
「雄太さん。防具付けるの手伝ってください」
「はいはい」
彼は彼女の後ろに回り込んでしゃがみ込み、右足にレガースを付け始める。
「親川先輩」
「は~い?」
久しぶりにレガースを見るだけあって、付け方を間違えた親川。改めて付け直していると、彼の右側から長谷崎の声。
「行ってきます。下手ですけど、頑張りますので、守備の指示よろしくお願いします」
彼女は親川に頭を下げて一礼。
「ファーストとライトで守備位置近いしな。指示できる限りはするよ」
「はい。それと……」
「ん?」
「ハイタッチです。頑張りましょう」
「おぅ」
静かに手を合わせる穏やかなハイタッチ。それを受けた彼女は意気揚々とライトへ駆ける。
「冬美ちゃん、元気いいですね」
「だね。試合がそんなに楽しいのかな」
「雄太さんもじきに楽しくなりますよ。いえ、私が楽しくしてあげます。約束ですから」
自分で左足のレガースを付け、プロテクター・ヘルメットも身に着けた千嶋は、親川のやっている左足レガースを待つ。
「さて準備は大丈夫かな?」
「はい。おそらくは」
「よし。気張っていこう」
準備万全の親川は、自分のグローブを手にファーストの守備位置へ。そしてベンチを出た千嶋もホーム後方まで駆けてしゃがみ込む。
あくまでも草野球の試合であるため、イニング初めの投球練習数は曖昧なもの。
4球ほど投げたあたりでボックス横のバッターが退屈そうにし始めたので、赤羽は「もういいですよ」と声掛け。バッターが打席へと片足を踏み込み、千嶋はホーム前方に踏み出す。
「い、1回の表。えっと、しまっていこう?」
部活では外野、草野球を始めてからはピッチャーの千嶋。初経験となるキャッチャーであるゆえか、イニング初めの声掛けにもぎこちなさを感じさせる。さらにマスクを付けるのにも手間取り、ようやくしゃがみ込みミットを構える。
そしてこちらも初めてのマウンドとなる赤羽。
サイン交換なんてものは必要ないため、厳格に言えば違反投球くさい投球モーションをさっさと始動。ただ草野球ともなれば球審もそこまで厳しくはしない様子。
「ストライーク」
山なりの投球がど真ん中に決まる。スピード自体は少年野球以下ではあるものの、不慣れなポジションながらに千嶋がしっかり捕ってはくれる。わざわざバッティングセンターで捕球練習をしていただけに、その点だけは様になっていると言えるだろう。
次なる投球は高めに抜けるボール球となるも、3球目はアウトコース高めに決まってツーストライク。
「前とは違って、ストライクがよく入るようになったね~」
「ありがとうございます」
先頭の大学生はバットを構え直しながら感嘆。上から目線の言い様だが、実際問題として上なのだからやむを得ない事。千嶋は赤羽にボールを返しながら、彼へとお礼を言っておく。
なにより今までの試合では、ピッチャー・千嶋はストライクが入らずフォアボール連発で試合が進まないことが多かった。しかし親川がコントロール重視で赤羽をマウンドに上がらせたことに加え、本職ピッチャーの織田が指導に入ったことでストライクが簡単に入るようになった。
「さぁ、打ちに行くよ~」
そう言いながら構えた彼へと第4球。赤羽の投球はど真ん中へ。
「もらった」
しっかりバットを振り切りボールを捉えた。わずかにボールの頭を叩いてしまったか、打球はサード正面への速いゴロ。
サードの野里は少しだけ前に行って打球を待つ。と、直前でのイレギュラーにグローブでボールを弾いてしまう。前にこそ落としたものの、タッチの差でセーフ・アウトを争う内野守備では致命的。
「野里。間に合うっ」
するとファーストから聞こえた親川の声。前に落としたボールを慌てて拾い直した彼女は、思い切って左腕を振り下ろした。
「あっ。逸れ――」
が、闇雲に投げたのがまずかった。送球はわずかにホーム側に逸れ、さらにはバウンドが中途半端になる。いつもならファーストが処理できない大暴投である。
そう、いつもなら。
「よいしょ。ナイスプレー」
「アウト」
本日のファーストは野球経験者の親川雄太。初心者にとっては難しい送球かもしれないが、経験者にとってはまだ易しいレベルである。
「抑えたぁぁぁぁ」
「やった、やった」
するとそのアウトコールに、赤羽は日本一を決めた瞬間のプロピッチャー並みのガッツポーズ。千嶋も飛んで跳ねての大はしゃぎ。さらに親川以外のメンバーも合わせて騒ぎだす。
「どうした。みんな。議員、何があった」
「先頭バッターをアウトにしたの、初めてなんだ」
「だろうなぁ」
なんとなく親川も分かっていたことである。
以前の守備位置で言った時、ピッチャーは最も上手いが制球に難のある千嶋。キャッチャーは初心者にしては上手いが、捕球力に難がある赤羽。そしてファーストは誰でもできる&ということで、半ば消去法で住屋となっていた。だが結果、ピッチャーはストライクが入らず、キャッチャーは後逸が多く、ファーストは内野からの送球が捕れないでいたのである。
この1アウトがすべてを物語る。
そもそもこのチームは上手い下手以前に『アウトを取れる望みがない』、つまり『野球の試合が成立していない』のであった。だからこそ親川はてこ入れを行った。その時に重視した点は3つ。
①守備機会(内野からの送球)が多いファーストは、守備が上手い人
②バッターのスイングを恐れず、ボールを捕ることができる人がキャッチャー
③とりあえずストライクが入る人がピッチャー
ただそれだけである。
だからファーストは親川に、キャッチャーは千嶋。残った中で最もコントロールのいい赤羽をピッチャーにしたのである。
「お、親川先輩。ごめんなさぁい。次はちゃんと投げます」
「いや、野球経験者を舐めるな。あの程度でよければ100でも200でも捕ってやるから、思い切って投げてこい」
「は~い。おねがいしま~す」
サードの野里は先ほどの送球について親川に謝るが、彼は別に見栄ではなく実力相応の本音の返答。
そして最も守備の上手い親川が『誰でもできる』と言われるファーストをやっている理由。初心者内野陣の高くない送球精度を、受ける側が悪送球を処理することで補ってやろうということである。守備の上手いファーストであることで、内野も送球精度を気にせずに思い切ったプレーをすることができるのだ。そしてそもそも論として『誰でもできる』と言われるファーストだが、誰でもできるなんてわけがないのである。
『(内野ゴロでアウトを取ろうと思うと、基本的にはファーストが必ず守備に絡まないといけないもんね。守備が下手なファーストじゃあアウトは取れない。つまり試合は成り立たない。さすが雄太、かな?)』
バックネット裏で試合を見ていた織田も感心。彼女はプレーだけではなく見ることも好きであるが、こうした采配はあまり得意ではないのである。
「あっ、上げた」
2番バッターの打球は高々と舞い上がったショートフライ。織田は天を見上げながら目を細める。
『(大丈夫なの? 練習はゴロしかやってないよ? フライなんて誰も捕れな――)』
ゴロ捕球すらも苦戦していたメンバーが、内野フライなんて捕れるとは思えない。
しかしここにも親川の考えがある。
フライはゴロと違い、打球処理までに時間があるのである。
「雄太さん。お願いします」
「おぅ」
なんとフライが上がった瞬間、落下地点と思わしき付近から野手が撤退。そこへ走り込んできたのはファースト・親川とキャッチャー・千嶋。千嶋は親川に任せて足を緩めると、任された彼は落下地点へ。
「はいよ」
「あ、アウトっ」
『(えぇ、強引)』
確かに納得できる策だが織田は呆れ顔。運動音痴の集団では、例え数週間でゴロ捕球できるようになっても、フライ捕球は不可能である。ならば落下までに時間がかかるフライは、経験者2名に任せ、他のメンバーはゴロ練習に集中するということだ。それを証拠に親川・千嶋両名がいる場所はショートの守備範囲。そこまで打球を追って行ったのだ。
「セ、セカンド」
さらに続いて3番バッター。アウトコースのボール球に泳がされた結果、打球は緩いセカンドゴロ。
「慌てるな。間に合うぞ」
本来ならば自分の守備範囲だが、親川はあえて動かない。彼がファーストから離れると、代わりに1塁で送球処理できる人間がいなくなるからだ。
そこで打球処理はセカンドの武田に任せる。彼は打球を待った上に腰を落として捕球。少しもたつくが、セカンド―1塁間は短い。多少のもたつきなら大丈夫である。やや遅れながらも長尾が1塁へと送球。高めへと逸れる送球も、ジャンプしながら捕った親川がそのままベースを踏んでアウト。
「うっそだぁ」
「マジで?」
「すげぇ」
その結果、相手方からは驚きの声と拍手も聞こえる。さらにもちろんのことこちらのチームも狂喜乱舞。なにせ赤羽曰く、先頭バッターをアウトに取ったことすらないチームである。そんなチームがいきなり初回を三者凡退に抑えたとあっては、それは驚かずにはいられない。
ボールをマウンドに置いてもらおうとピッチャーの赤羽に送球。彼が捕り損なってしまうが、そこはあまり気にせずに先に一塁側ベンチへと戻る。悪送球ならまだしも、捕り損ないは赤羽のミスである。
「やった、やった」
「今日こそは勝てる」
最も1塁に近いこともありベンチへ一番に戻ってくると、ベンチスタートの上崎・吉原の2名が大盛り上がりでお出迎え。
「雄太さん。無失点ですよ」
不慣れな防具を身に着け、初めてのキャッチャー出場を行った千嶋。彼女は右手の拳で彼とハイタッチ。
「ごめんな。本当はキャッチャーじゃなかったのに無理させちゃって」
「いえ。それを言えば、雄太さんだって本職はファーストじゃないですよね」
千嶋も親川も、野球部時代のポジションは外野手である。それぞれ試合にて現在の守備位置についたことはない。千嶋に至っては練習ですらキャッチャーをやったことはないくらいである。
「それに、キャッチャーは楽しいですよ」
やや視線低めから笑みを向ける千嶋。彼女はそれだけ言ってから防具を外し始める。そこで彼もしゃがみ込み、レガースを外すのを手伝ってあげる。
「ありがとうございます」
「レガース外すのくらい気にするなって」
「それもですけど」
「他に何が?」
これ以外で感謝されるようなことなどあっただろうか。疑問に思いつつ、彼女の右足のレガースを外す。
「無失点、いえ、三者凡退に終わらせたのは初めてなんです。雄太さんが私たちに野球を教えてくれたおかげです」
「馬鹿言え。練習したのはみんなだろ。僕はただちょっと知恵を入れただけだ」
「その知恵が私たちには足らなかったのだと思います。ですから雄太さんのおかげなんです」
彼女はすべての防具を外すと、ヘルメットを被り、バットを手にしてから振り返る。そしていまいちど笑みを浮かべる。
「だからお礼を言わせてください。ありがとうございます。今日は勝ちましょう」
「お、おぅ」
今まで自分の為に野球をやってきた親川は、こうして他人に感謝される野球をやってきたのは初めてである。果たしてこの胸の高鳴りは、野球人としてのそうした理由によるところのものなのか。それとも女子中学生の笑みを見た男としての反応なのか。どうでもいいが悩ましく複雑な感情を抱えながら打席に入る準備をしていると、バックネット裏の女子高校生から声がかけられる。
「雄太、すごいじゃない。よっ、名監督」
「よせよ。だいたい監督じゃない」
「こんなんじゃ、意外ところりと勝っちゃうんじゃない?」
チーム員ではないがこちらも盛り上がり気味の織田。
しかし一方の親川はそう盛り上がってもいないようで。
「勝つためにやることはやるさ。ただそう簡単じゃないと思うけどな。このイニングは外野に打球が飛んでないし、セカンドゴロも真正面の緩い打球。速い打球や、ちょっと横に逸れた打球が飛べば、この守備陣はイチコロだもん」
「そう? でも先頭バッターはなかなか速いゴロだったじゃない」
「サードの野里は打球反応だけはいい。だからホットコーナーと言われるサードに置いた。サードなら前に落とせば、打球の速さも相まって1塁でバッターを殺せる余裕はある。ただ、あの子も打球を横に振られると弱い。僕や千嶋でカバーできるフライだって限度があるし」
「さすがにフライの練習くらいした方がいいんじゃない? 1か月くらいやればまともになるんじゃない?」
「鬼のような空間認識力を持っている雪は分からんだろうが、捕れないヤツは1年経っても捕れないから。だいたい、練習試合の話を聞いて1か月もなかったろ」
フライは野球を始めて初日に捕りはじめた織田。そのほかにも数学で二次元平面、三次元立体、関数などを容易く脳内処理できてしまうなど、空間把握についてはかなりの実力を誇る。ただし『方角』『俯瞰』などが得意ではないとのことで、方向音痴ではあるらしい。さしずめ彼女のそれは局地的空間認識能力と言ったところか。
「それだけ運動音痴には守備って難しいんだよ。だから初心者集団で奪った初回の三者凡退って言うのはな――」
彼はボロボロのヘルメットを被りながらバットを手にする。
「7割方『運』かな」