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ぼくの詩集

社会のなかで

作者: 桜井あんじ

ぼくは迷い つらくて つかれて 悲しい


ぼくのいる この世界

この世界 そのものが

悲しみを 帯びている


どうして 人がふたりあつまれば 争いが おこるのだろう

憎しみや嫉妬やつあたりや疎外が うまれてしまうのだろう


戦争は とおい国で 起こるんじゃない

ぼくのとなりで

職場の同僚や家族や恋人や友人たちの間で

もう 始まっている


そしてぼくもその中に

人の社会というものに

参加せざるを えなく

そしてひとたび 参加すれば

時々は 加害者にも なる

嫌でも ならざるを えない


どうしてぼくは そういったものに

巻き込まれないと いけないのだろう

ぼくは 毎日すこしづつ この社会のなかで 

よごされてゆく 気がする


「そんなこと いちいち考えてたら 生きていけない」

そういった事柄が あまりにも 多すぎる

それらを思うとき 漠然と ぼくは

魔法や宇宙や闇や死

そういったものに 期待する


だけど


ぼくは すべきことがあるので ここにいる

生きるために ここにいるのではなく

やるべきことがあるから 生きているのだ

生きるのは目的でない 手段だから

それを 思い出せば 

なんとかまだ がんばってゆけるのです

きっと そうなのです

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