梅雨の季節の帰り道
梅雨の季節が訪れ、6月に入り、じめじめとした季節が訪れた。
今日の朝は晴天で、日が照っていた。
だが、今日の午後からは急に天気が崩れ、ぽつぽつと雨が降り始めた。
重たい瞼をこすりながら迎えた放課後、多くの生徒は外を見てはため息をついていた。
その中で、一人の青年は終礼が終わるや否や、そそくさと昇降口へ向かった。
青年は通学カバンから折りたたみの傘をとりだした。
傘を差そうとした時、青年は服をクイックイッと服を引っ張られた。
青年が振り返ると、そこには赤面した小柄な少女が居た。
青年はニッコリと笑って見せた。
雨が降りしきる坂に1つの傘と2人の人影があった。




