すれちがい
これは小説ではなく、長編詩です。あらかじめ、御了承下さい。
本当に大好きだから
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『不器用』
あの頃の僕等は
不器用で
当たり前の愛し方さえ
できなかった
気持ちはひとつと
信じていたのに
どこで間違えたかも
分からない
一度できたヒビは
消えなくて
両思いという言葉は
距離によって
無視された
あの時言うべき言葉を
今だに僕は考えてる
『サヨナラ』と
言えばこんな思い
しなかっただろうか
それでも
言わなかったのは
どこかで期待してたから
『サヨナラ』と
言わなければ君と
繋がっている気がして
今でも僕等は
迷ってる
互いに直さなきゃ
ヒビは埋まらない
不器用な僕等は
きっかけがないと
動く事すらできないんだ
『臆病』
あの頃の
私達は臆病で
ただ愛し合う事も
できなかった
いつも繋がっていると
思ってたのに
何がいけなかったかも
気付けない
ふたりして
夢を見すぎていた
いつのまにか
できた溝
踏み外したのは
どっちなの
あの時私は
引き留めるべきだった?
『サヨナラ』と
聞けばこんな想い
しなかったの?
それでも
聞かなかったのは
嬉しいと思ったから
『サヨナラ』と
聞かなければ
貴方はまだ
側にいてくれる気がして
今でも私達は
分からない
ヒビの直し方
溝の埋め方
幸せの見つけ方
臆病な私達は
偶然や奇跡に頼って
自分からなんか
怖すぎるの
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…傷つけ合うのかな?
詩の投稿しちゃいました…!
ひとつの事を、ふたりの視点で書きました。最初の言葉と最後の言葉は繋がってます。
『本当に大好きだから…傷つけ合うんだ』
と、いう感じです。
読んで頂き、ありがとうございました。