詩 帰り道の危ない目
掲載日:2026/04/30
「今日ね、こんなことがあったんだ」
帰り道、彼に対して明るくふるまう。
彼といると、どうしてもテンションがあがってしまう。
彼は優しく微笑んでくる。
彫刻のような引き締まった彼の顔と体。
さすが私。
いい男をゲットしたと、自画自賛する。
「それでね…」
話し始めると、自転車が走ってくる。
「きゃ!!」
「危ない!!」
思わず彼が抱きしめてくれ、事なきを得る。
「危ないだろう!! 気をつけろ!!」
「うるせえ!!」
喧嘩になりそうだったので、思わず彼の袖を強く引る。皆、帰宅時間だから、目立っていた。
「大丈夫か?」
私はうなずくと、顔を真っ赤にする。
抱きしめられたままなのを、さすがに彼も気づいたらしく、離してくる。
あー、もうちょっと。
抱きしめて欲しかったが、代わりに安全な道側へと誘われる。
「いいの、俺が守るから」
きゃあ!! 何、そのカッコ良さ!!




