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星狼のふわふわ人狼ゲーム課外教室〜魅力的な小説キャラってどうやって書くの?〜  作者: 星狼


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動物と心で会話出来る借金三億の古代遺跡ハンター

「それじゃあ、僕からいきます。僕は、古代遺跡ハンター・動物と心で会話できる・借金三億の三つでいきます!」


銀狼の声が、弾むように響く。少年は胸を張り、土の上に指で仮想の地図を描く仕草を見せる。茶狼の目が、期待に細く輝き、岩狼は兄らしいどっしりとした体を少し前傾させて頷く。石狼は弟の尻尾を軽く握りしめ、読狼は遠慮がちに首を傾げて耳を傾ける。星狼は腕を組み、静かに微笑み、銀狼の言葉を待つ。


「星狼さんの友達もきっとすごいんだろうけど、まずは俺の友達を紹介させて貰うよ。俺の親友、アレックス・ザラってヤツだ。」


銀狼の語りが、広場に流れ始める。少年の声は、里の古い物語を語る長老のように、抑揚を帯びる。皆の息が、微かに揃う。茶狼は膝を抱え、目を丸くして見つめ、岩狼の瞳が静かに揺らぐ。


「こいつは、古代遺跡ハンターとして世界中を駆け巡る冒険家で、失われた文明の謎を解き明かすのが生きがい。想像してみてよ、ジャングルの奥深くで隠されたピラミッドを発掘したり、エジプトの砂漠で呪いの壺を掘り起こしたり…。そんなスリリングな日常が、こいつの人生のスパイスさ。」


銀狼の言葉が、風に乗り、森の葉を震わせる。石狼は無意識に爪を地面に立て、興奮の印を刻み、読狼は坂の草をそっと撫でて身を寄せる。星狼の視線が、遠くの闇に溶け、自身の過去の幻影を思い浮かべるように細まる。


「でも、アレックスの本当の魅力は、ただのハンターじゃないところにあるんだ。」


銀狼は息を継ぎ、声を少し低くする。茶狼の尻尾が、ぴくりと動き、岩狼はゆっくりと頷き、双子の絆を確かめるように石狼の肩に手を置く。


「こいつには動物と心で会話できるという、まるでファンタジーみたいな特殊能力があるんだよ。」


少年の瞳が、星のように輝く。皆の視線が、より深く銀狼に注がれ、読狼の耳が微かに前傾する。


「遺跡探検中、毒ヘビの巣窟に迷い込んだ時? ヘビたちに『よし、道を開けろよ。俺たち、ただの観光客だぜ』って心で交渉して、無傷で脱出! それだけじゃなく、街の野良猫に『今日の夕飯、何がいい?』って相談して、最高のレストランを推薦されたりするんだ。」


銀狼の語りが、生き生きと動き出す。茶狼は手を口に当て、くすりと笑いを堪え、岩狼の目が静かに細まり、想像の翼を広げる。


「動物たちの『本音』を知ってるから、こいつはいつも周りを和ませてくれる。パーティーでは犬や鳥を巻き込んで即興のショーを始めちゃうし、孤独を感じてる人には『君のペットが心配してるよ』って優しく声をかける。心の通じ合いが、こいつの最大の武器さ。」


広場の空気が、温かく満ちる。石狼は目を輝かせ、軽く身を乗り出し、読狼は膝に肘を預け、静かに頷く。星狼の胸に、里の動物たちの遠い遠吠えがよぎる。


「もちろん、完璧な人間なんていないよ。アレックスも、借金三億を抱えてるんだ。昔の遺跡探検で大規模な発掘プロジェクトに投資しすぎて、失敗続きで借金が雪だるま式に…。」


銀狼の声に、微かな影が差す。茶狼の表情が、わずかに引き締まり、岩狼は腕を組み、深く息を吐く。


「返済のために、夜はバーテンダーのバイトを掛け持ちしてるよ。でも、これがまたこいつの魅力を引き立てるんだ! 借金のプレッシャーが、こいつをより賢く、粘り強くしてる。」


少年の言葉が、再び光を帯びる。石狼の瞳が、好奇の炎で揺らぎ、読狼は指を絡め、銀狼の語りに耳を澄ます。


「遺跡ハンターとして『一発逆転の宝物』を狙う情熱が、借金返済のモチベーションに直結してるんだ。動物たちに相談して『次はここ掘れ!』ってヒントをもらったり、能力を活かして野生動物の生態を活かしたエコツアーを企画して小遣い稼ぎしたり。借金が『弱み』じゃなく、『冒険の原動力』になってるんだよ。見てて、ほんとにカッコいいぜ。」


銀狼の友達が紹介された。広場に、静かな余韻が広がる。

茶狼が最初に手を叩き、岩狼と石狼が双子のように揃って続き、読狼も控えめに掌を合わせる。星狼は、皆の拍手を静かに見つめ、その瞳に、遊びの奥底で蠢く現実の影を映す。皆の視線が、再び銀狼に集まり、期待の糸を紡ぐ。


「コイツは強敵だな。次は俺が行くぜ。」


星狼が笑みを浮かべる。月光が、彼の牙を優しく照らし、ゲームの輪が、新たな息吹を待つ。

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