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叉三郎の冒険  作者: 猫八
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奇妙な老人

 私は彼の所が私に対し彼女の事を見ていると女性の言葉に聞いていた、私は彼女に話をしていると男性を見ては茶色の髪を握り締め彼の火が灯る暖炉をジロリと見ていた。荒れ狂う満月の夜から彼が遊覧船に乗り事務手続きを終えて来た夜の話であった。

「男性は男と見られますが痕跡は有りません、しかし、血痕がありましたから何かしらのいざこざがあったことは明かでしょう。そこの希之男の話では彼の拳銃は一発のみ撃つと証言がありましたが、実際には三発の弾痕がありました。男性は後方に一発、前方に二発の内、頭禿に一発を貰っています、またうつ伏せになり死んでいた。彼の家の窓を見たところ、彼のテラスに血が着いている、テラスが割れた形跡が無い事から立って撃ったと考えにくいでしょう

「しかしそれも分厚の肉体の中に入って居るかもしれないがね」

 彼はそう希之男を見るとオールバックをかきあげ鼻を鳴らした。彼が私の考えている男であるならば、希之男は女性の方を見ると目を反らした。

「叉三郎さん、とりあえずが私が調べた成果と言うべきものですかね」

 彼はパイプ椅子に吹かしたタバコを一つ持つとポケットからライターを取り出し彼の前で吹かした。彼は頭の中をかき回した後に虚ろな表情で虚空を見ていた。

「何でかは知らないですがその男性とは妙な親近感がありまして、男性がトイレに行きたいと言いましたから自宅のトイレを借りたのですそしたら家の玄関から出て行かれたため男性の後を追ったのです、追った先で扉を開けましたら彼は居ませんでした」

 どうにかして彼を見つけ出そうと頭をひねっている様に見えたが彼に焦っている様に見えた。男性は私の手を見たり誰かを探し出したりしたが誰もが沈黙を貫くと、手の握っている所から女性の言葉に見ていた。

「私は気が動転していましたまたかと思いそのリボルバーを取り出したのです。赤いレインコートの女はもう忘れていましたが、彼の脅しに心臓が破裂し私はリボルバーを向けてしまったのです」

 希之男は銃身を自身に向け厚手の手袋越しに銃を取り出した。置くと固いガラス張りの机が硬貨に弾かれた鈍い音を響いた。マルコフは白いハンカチでそれに触ると拳銃の弾倉を見た、一発分の弾室に弾が入って居なかったのだ。

「どうしました希之男さん」

 彼が煙草を持って居ると叉三郎さんはベルーを渡すが彼は「結構です」と断った。座る席も無くなって彼は立ちんぼのまま雨雲の匂いを嗅いでいた。

「まだ何か言って居ないことがあるようですね」

 希之男は鉄心の錆び具合を見ると重い口を開いた、彼がまたも下を向いてはその肩の揺れ具合も最高潮だ。

「・・」

 初めて彼は敵意をむき出しにした顔をするのかを考えていたが一変し萎びられた懺悔の行為に移行する所であると考えていた。彼は私が話して居ると感じている男性の所から彼のモスキートーンに二回、三回と聞いていた。

「実は、弾ってしまったのです、そのリボルバーで」

  患者の息は息が荒くなっていたクライアントはただその体を上下に揺らしながら音の好みを選別しているのみだ。彼は自身の告白をする事に躊躇いは無かった、彼が告白し信じた目線の先に場違いにも眠りこけた顔した存在が居た。

「なんてことだ」

 マルコフは近くの警察官に耳打ちをすると両端に彼の取り巻きが陣取る治の体格を持ってしても押し退けられる程であった。

「これで決定的でしょう」

 そう顔を近づけるマルコフに叉三郎は手の平を見せて応対した。三度頷くと彼をしっかりと見て答えた。

「まあ、いいじゃないか、もう少し聞こう」

 彼は私に話をしていると女性の言葉から聴こえる金切り声に似た女性の言葉に耳を閉じずにいられなかった。マルコフの酷い重低音から想像もできない切羽詰まった声だ。

「いや、しかし、まだ彼が自己防衛のために引き金を引いた線も残っているではないか」

 彼は手で彼にけん制すると眉を吊り上げていた、私も「見苦しいぞ」と言おうとしたが彼があそこまで真剣なまなざしをする必要がある必要性を今に熟知できていないことからも辞めておいた。

「まあ聞きましょう」

 私は指もの叉三郎でも今度はダメかと考えていたが以外にも彼は彼の言葉を聴きすんなりと身を引いた。

 「彼女の言葉に話をしていると彼は荒れ狂う波の向こう側からわざわざ彼の所に来ました。頭禿で櫨の見た目をした彼は私が話をしていると女性を見ては、不埒な態度を示すため出て行ってほしかったがかといって、追い返す事もできなかったため迎え入れる事にしたのです。男性は前に来た女性より当然ですが肺活量は有ったためそのような息遣いをすることも有りましょうがしかし私からしてみれば得物を見た狩人の顔でした。その後彼の事の事情を聴こうと暖かいココアを出したのですが牛乳が身体を受け付けないため私が飲むことに成りました、ああ、勿論キッチンに一旦戻り、それから容器を移し替えて。私は彼にどのような要件ですかと聞いたのですが彼は無言のままでした。彼から聞いたところによると彼の向こうの親戚が私の叔父と血の関係が有り私が死んだ場合私の遺産は全て私に引き継ぐと言う話でした。そのことから遺産相続ための手続きをして欲しいと不躾に言われました。内容を発見すると彼は私が話して居た内容通りの証書を持って来たため私は信用しました、弁護士としてそしたら彼が空気を吸いたいと言い出したため彼の催促に応じ待ちましたが十分とニ十分と来る気配が無いため彼を見に外に出ようとしました、そこに上から紅い紅の女、よろしく赤い目をした男が居て、その気配のない女性を思い出してしまい思わず撃ってしまったのです。それだけなら自首すれば良いのですが彼が動き出したものですから彼を追いだして逃げてしまったのです」

 彼は私たちが出て行くまでその姿勢を保っていた。自身に疑いの潔白が無い事を証明しようと最後まで抗う男の姿だ。仕事に燃え尽きず頑張った成果を引けらさず高僧の様な弁護士は悪しからず窓辺の奥から車の中へ退場してしまった。

「そう言う事だひっとらえろ」

 私は彼の言葉に話を聞いていても変わらなかったことでしょうが彼の目にもう生気は無く緊急の要件も済んだ事だから身柄を拘束してもらった。最後に彼は私へ一瞥を向けると堅牢な部屋から出て行く、最後の調べ述べた事だ。

「撃った私も覚えているのですが、確かに着弾し致命傷でした。腹の腎臓の部分を打ち抜いてしまったのです本当なら死んでいるはずだ。しかし、その遺言状を持って来た張本人は数分もすると肩から起き上がりこの遺言状をと言うのです、まるで撃たれたことを気にして居ないように、それで気味が悪くなったから家を飛びぬけて駅で自宅の女性の家まで行ったのです」

 


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