3月8日水曜日 5
「ふぅ…やっと帰ってこれたぁ〜」
疲れた……途中から足が痛くて帰りは歩いて帰ってきた
「おかえりなさい勇さん3キロきちんと走ってこれましたか」
「うん…行きは走って行って帰りは歩いて帰ってきた」
「流石です、それじゃ体力増強の修行も大詰めですね」
「え“まだ何かやるの?」
「はい、もちろんです」
こはくは笑顔で言ってきた……僕にはその笑顔が悪魔のように見えた。もう体力がないので寝たい
「大詰めってことは、これで最後だよ……ね」
「はい、そうです最後の修行は私との勝負です。
ルールですが勇さんは竹刀を持って、私は拳だけでやります」
最後にとんでもないのが残っていた
「ヤダーボク、オンナノコニボウリョクフルエナイ」
それに怪我したくない、痛いのは嫌いだ
「大丈夫です私強いので」と言い芝生を拳で殴ったらちょうどこはくの手のサイズにヘコんだ
「ちょ、ちょっと待ってそんな威力で殴られたらその、天に召されてしまう」
「そうなったら本末転倒なので基本的に勇さんを地面に叩きつけるか、受け流すことしかしません、では勝負です!」
こはくから竹刀を受け取る、こはくに怪我をさせてしまうかもと思いながら、こはくに向かって縦に竹刀を振り切った、がそこにこはくはいなくて竹刀は空を切った。
いなくなったのを理解した後、またすぐにこはくが現れて地面に投げ倒されていた。
「ぐほぉあ”、ごふはぁはぁ……いってぇなぁ!
ここが芝生じゃなくて砂利だったらヤバかったぞ!」
「さぁ立ってください、痛いのは見ればわかりますけど動けないほどではないでしょう」
確かに動けない程ではないがこれが毎日になるとキツイ、なので抗議させてもらう
「今までもそうだったけど、こはくの修行は容赦ないな」
「当然です優しく教えてたら、一週間はあっという間に終わってしまいます、だから追い込んで限界を超えるまたは感じてもらいます。なのでしっかりついてきてください、さぁ会話はここまでですいきますよ」
その後もこはくに容赦なく地面に叩きつけられながら
も何度も竹刀を振っては避けられ振っては避けられを
繰り返しているうちに一時間くらいだろうか、それくらい経った頃にこはくは
「今日はこれで終わりです」と言ってくれた
手も足も出ないのは驚いたがこはくが終わりと言うまでやりきったからか、すごい満足感があった