3月12日日曜日 1
こはくの正体がわからない、僕に料理や運動を教えてくれる存在……、でもこはくは元犬……のはずだから、なんで料理を教えられるのか、それと父さんしかしならいことを知っていたりと、分からないことだらけだ
そんなことを考えながら、今日の分のランニングを終わらせて、神社で休憩していた
「あれ、先輩この時間にいるのは珍しいですね」
巫女服を着たすみれが話しかけてきた
「こんにちは…巫女服似合ってるよ」
「はいありがとうございます、それでどうしたんですか、難しい顔してますよ」
すみれは手を伸ばして顔をつねったり揉んだりしてきた
「ナニシテンノ」
「先輩いつも顔怖いのに、今は話しかけるのを躊躇うレベルですよ」
ちょっとショック
「ちょっと悩みごとがあって」
「何かあったんですか?話せる悩みなら話してください」
バカ正直に、もともと飼っていた犬が女の子になって、しかも両親でしか知らないことを話すとは言えないよなぁ
……ならわからないことを聞いておこう
「家の庭に祠?みたいな、神社か寺のちっちゃいやつがあって…それが何なんだろうなぁと思って」
「それはおそらく『屋敷神』ですね、起源はその家の祖先の魂が神格化した説がありますね」
祖先を祀る所にこはくがぶつかった、……もともとよくわからない存在だ、今の所に今浮かんだのが有力だろう