29/37
みゃーこ先輩との記憶 5
みゃーこ先輩と結婚の約束をしてから数日経った
あの日から毎日書斎に行って朝から夜まで、みゃーこ先輩と本を読んでいた
「先輩今日は外で遊ぼう」
この頃の僕は先輩が外に出れない理由が、体が弱いからというのを先輩から聞いていた
それと少しくらいなら外でも遊んでいいの聞いた
「そう……だね、それじゃ一時間だけ外で遊ぼう」
今日は珍しく湖に人がいなかった
「先輩あの湖に浮かんでるの何かな」
「んーーと…遠くからじゃわからないね」
「虫取り網があれば水に濡れずに取れそうだから、持ってくる」と言ってテントの中から持ってきた
「んーーしょ、んここからじゃ届かないか…」
水に濡れちゃいけないのは先輩だけだから、靴を脱いで湖に入っていく
「ゆ。勇くん少し危なくない、せめてもうちょっと下がって」
「う、うーん大丈夫…………うわぁぁぁぁぁぁぁ」
気づいたら少し深いところに入ってしまって転んでしまった
「勇くん!」