28/37
みゃーこ先輩との記憶 4
「じゃあ僕、みゃーこ先輩とキスがしたい」
「えっ……えぇぇぇぇぇぇぇーーー」
「だって先輩ちゃんとお話聞いてくれるから、ずっと一緒にいたい」
「えっえっえっ…ちが…違くってえーっと、ずっと一緒にいるっていうのは、その…えと結婚するって意味だよ」
「じゃあ僕先輩と結婚する、だってそれならずっーと一緒なんでしょ」
「えっ…じゃ…じゃなくて私たちまだ子どもだから大人にならないと、結婚できないんだよ」
「じゃあ大人になったら結婚しよっ、それならいいでしょ約束、指切りげんまんー」
このときは初めて友達ができて浮かれてた
決してこの時結婚したいと思ってたわけじゃない
そもそも結婚の意味を深く理解していなかった
このときの先輩の表情は真っ赤で泣きそうだったが、それよりも笑顔のほうが輝いていた
「よし!約束できた、破っちゃダメだよじゃあ本の続き読もう」