みゃーこ先輩との記憶 3
コンコンという扉の音が聞こえた、「お昼ご飯ですよ」と言うのも聞こえた。
子どもは少数の大人と外でお弁当をいつも食べている
なので、先輩を誘ったら、「私は下の部屋で食べるから」と断られてしまった
名残惜しく感じながら、外に出ようと扉に手をかける
「勇くん……えーと…ねぇお昼ご飯食べた後もまた一緒に本を読もう」
嬉しかったので、即答で「うん、わかった…それじゃあとでね!」と言い昼ご飯を食べに行った
午後一時、約束どうり部屋に戻った僕は、先輩と一緒に雑談しつつさっきとは違う本を読んでいた
わからないものは先輩に聞いたりした
先輩は物知りで僕が知らないことも知っていて、知らないことを知っていくのが楽しくなっていた
「みゃーこ先輩、キスってあれだよね…男の人と女の人がするやつ」
「う…うんそうだと思うよ」
何故キスの話題が出たのかそれは、恋愛小説を読んでいて、告白シーンの後主人公とヒロインがキスをしていたからだ
「先輩、キスってどういう意味があってやるのかな」
「えっと、多分本に書いてあるとおりで、…えーと…幸せになるんだよ。あとキスをする二人は、将来を誓いあった仲なんだよ」
「将来を誓う?」
「そう、えーと……ずっと一緒にいようねっていう
約束みたいなもの……だと思うか…な…あはは」
つまりずっと一緒にいたい人とキスをするわけだと、この時の僕は思ったので、次のような言葉を言ってしまった