みゃーこ先輩との記憶 2
「えーと…勇くん?は、ここに何しに来たの?、本を読みに来たわけじゃなさそうだけど」
子どもながらに可愛い女の子だと思った、じっとよく見てもやはり見たことのない子、一度見たらさすがの僕でも覚えるレベルその位目立つ。
そんな子が、少し身を潜め目線を合わせていた。
「勇くんはさっき「みゃーこ先輩は居ますか」って言ってたよね、私を探してたみたいだけど、なんで私を探してたか教えてくれる?」
……少し怒ってる?謝らないといけないが何故怒らせたかわからない
「…女の人が…下の階で呼んで…ました」
怒らせた内容を理解しないのに謝ると、余計怒らせるのを親との会話で理解していたから、謝れなかった
「ん…わかった、ありがとう」
この時初めて笑ってくれたのは今でも覚えてる、胸がドキドキした
「それじゃ私は下に行ってくるね、……勇くんはよかったらここで待ってて」
待っててと言われたのと、部屋が涼しかったから
待ってる間に手近な絵本を読むことにした
大体十分後くらいに先輩は戻って来た
「あっ勇くん待っててくれたんだ…ねぇよかったら、一緒におやつ食べよ」
目的はおやつだったから頷いて一緒に食べることにした
「いただきます」
食べ初めは無言だったがおやつを用意してくれたのに
何もせずに食べると、親は怒ってきたから、会話をすることにした
「僕が来るまで、どんな本を読んでたんですか」
「え?……んーと不思議な国に女の子が行く話、興味ある?」
「う…うん」
この頃の僕は、本なんて読んだことはなかったが
一緒にいて楽しくなりそうだったから頷いた
「それじゃ一緒に読もう」と言ってくれて、最初のページから一緒に読ませてくれた