みゃーこ先輩との記憶 1
ゆで卵、そう今の僕の感じを一言で言うなら、ゆで卵だった。
大人たちは建物の中でおしゃべり、子どもたちは湖の近くや森の中で遊んでいる、そんな中僕はテントの中でゴロゴロしていた。
なにも遊びに誘われなかったわけじゃない……本当だ
先ほど女の子が誘ってくれたが、眠かったのでゴロゴロしていた、でもそれには限界が来た、暑い暑すぎる外が何度あるか知らないが、八月上旬のテントの中は暑い、手近にあるリュックから水筒を取り出し、水を飲む
「ぷはぁ…もっとほしい」
寝ている間に汗をかいたので、タオルで体を拭いた後建物の中に行き、水道から水を汲んでいたら、遠くの部屋から大人たちの会話が聞こえてきた、「みゃーこちゃんは偉い」「今日のお昼は」とか話ながら扉を開けて、こっちを見た
「おっ…ちょうどいいところに…二階にいるみゃーこちゃん呼んで来てくれない?、本がたくさん置いてある部屋にいると思うから、よろしくねぇー」
え……知らない人に、名前くらいしかわからない人を呼べと言われた………どこに連れていけば良いのかもわからないのに…。
話しかけてきたお姉さん…?…は外に行ってしまった
とりあえずみゃーこさん、を呼びに行こう
大人たちの言うことを守っていれば、とりあえず怖いものとか、危険なことにはなりにくい…。
それに呼びに行かないと怒られそう、一番の理由は
大人たちの頼みごとをやれば、お菓子を貰えると思い行動に移した
二階の左の一番奥の部屋、……書斎についたらついたで、初対面の人と話すのにビビリながら、扉を開けた
「ぁのぅ…みゃーこさんはいますかぁ」
書斎はクーラーが動いていて涼しかった
涼しいのを感じていたら、話しかけられた
「はい…私が都です…君は?」
「ゅうです」
自分より身長の大きい女の子、おそらくこのサマーキャンプでは先輩と呼ぶ人だ