3月11日土曜日 6
「実はもうすぐお父様の誕生日でプレゼントを買いに来たんだ。でも私一人じゃ決めきれなくて……、勇くんに手伝ってもらおうと思って…ね」
誕生日…か、会いに行こうと思ってたけど、会いに行く理由が浮かばなくて、なかなか行けなかったが会いに行く理由ができた…けど、何を話せばいいのかわからない
「一週間くらい前に、お父様の財布を見たんだけど
ボロボロで使いにくそうだったから、いいかなって思ったんだ」
そんな話を聞きつつ手近な財布を持って先輩に見せる
「こういう長財布のほうが、大人は持ってる人多いよね…こういうの?」
「うーん…前お父様が使ってたのは、こういう畳めるタイプだったから、悩むねぇ」
遠くの方では尻尾をフリフリ振ってるこはくと、すみれが仲良くな話していた。なんで手伝ってくれないんだろう
そもそも先輩のお父さんの財布をこんなところで買っていいんだろうか
「先輩、本当にこの店で買っていいんですか?」
「ん?うーん、確か前買ったやつもショッピングモールで、買ったやつだから問題ないよ」
その後二十分くらい経った頃、先輩と話していたら
気に入った物を見つけ買っていた。
その後僕たちは映画を見に行くことになった