第一幕 第一章 冒険の始まり
最後まで読んでみてください。
目を覚ますと、何故かそこには神々しくて、可愛らしい女神が…!
って言うのを想像してたのに輝きすぎて、顔面見えねえよ。見せろよ。なんでなんだよ。
その女神が何か言っている
「世界を救ってください」
多分そう言っているのだろう。
正直なところ、まだ頭の整理が追いついていない状態だ。まず何から考えようかと思ったその時。
周りから聞こえる足音や喋り声。「うるさいなぁ」と目を開けたら街のど真ん中。中世欧州のような街並み。
「すっげー。ザ・異世界って感じでワクワクしてくるな」
服装は…軽装の冒険者って感じに変えられてる!
あのスーツ高かったのに……
そうだ!腕時計は…ある!時刻は8時
この腕時計はこれが現世に生きた証ってことか……
取り敢えずこの世界について書き込みしていくか。そこで重要なところをまとめると、冒険者のパーティが集う場所があるらしい。そこでは冒険者になれるための手続きを出来るだけでなく、依頼を受けたり、食事をしたり、ポーションなど様々な物を扱っているらしい。すごいな。
「まあのんびり行きますか」
ゆっくり歩いていたその時
キャー!
街中に響き渡る女性の悲鳴。なんだと駆けつけてみると、スリのようだ。
「ここは、俺の特殊能力で完封勝利だ!」
そこで、手を相手の方に伸ばし
「はーっ!!」
何にも起こらない。ただ周りから送られる冷たい視線。
「辛い」
と一言吐いて、その場を後にした。
なんだよ。手からビームとか出せないのかよ。もう冒険者ギルドまで早めに行こう。
「よーし!やっと着いた!」
扉を開けると、超美人の受付のお姉さんがカウンターに立っている。初手から最高じゃん。
辺りを見渡すと酒を飲むゴツい男や、魔法使いのようにドデカい杖を持った女性、後はおっさんの僧侶やらで、ワクワクが爆発してしまいそうだ。
一旦それは置いておいて受付のお姉さんに話しかけてみる。
「冒険者になりたいんだけど」
そうすると受付のお姉さんが
「冒険者希望ですね!ではここに氏名と生年月日をご記入ください!」
色々な資料を書き終え、次は能力などを測るようだ。俺は別室に移動させられた。
なんだこの水晶。ここに手を翳してみてくださいと言われ、言われた通りにする。
文字が水晶の上にホログラムのように出てきた。そこには
ツバキハルト Lv1 基礎ステータス
攻撃2 防御1 魔力1 素早さ2 幸運3 頭脳2
これはLv1的には平均なのか?おっとまだ下にもある。なんだろう。
固有スキル 驚異的な潜在能力 Lv1
おっ!かっこいい!きっと女神が与えてくれた力だ!どんな能力なんだろうか。えーと。
戦闘中ごく稀に頭が活性化し、驚異的な身体能力と頭脳を手に入れることができる。(基礎ステータスに倍率がかかる)
お………なんか……微妙じゃね?
受付のほうを見ると隠れながら笑っている。
普通にバレてるぞー
一応強いか聞いてみるか 分かりきってるけどな
「これってどうなんですか?」
受付が笑いを堪えながら
「まあそこそこのステータスですね。固有スキルを持つことは非常に珍しいです。まあ、貴方の基礎ステータスを見る感じ、相性最悪ですけどね!フフッ」
こいつ俺のことバカにしてるだろ。
「あ、あと役職を設定するのですがどうしますか?貴方の場合なら、戦士か軽騎士が出来そうですけど。」
「じゃあ戦士で………」
「はい了解です!ではこの駆け出しの剣をお渡しします。そしてこのチップを常時持ち歩いていてください。これは依頼時に、倒した魔物が記録されたり、自分のステータスを見せたりすることができます。フフッ」
いつまで笑ってるんだよ。少し苛立ちを覚えたが、怒りを抑え、その場を立ち去った。
こんなので世界を救えるのか?
正直な話、無理だと思う。
でも俺は1人ではない。冒険者パーティというものがあるだろう!
ってことで仲間になってくれそうなやつを探そう。
まずは1人の子に話をかけてみよう。
「ねえ君?役職は?よければ一緒にパーティ組まない?」
その子はぱっと見16歳くらい。髪の色は白髪で瞳の色は赤色。すごく綺麗で可愛らしい。こんな子供も冒険者になれるのか。
女の子は顔を上げ、こちらに向かって
「いいですよ。」
え、軽すぎ。
「ステータスを見せますね。」
オーロラ Lv5 基礎ステータス
攻撃1 防御1 魔力15 素早さ4 幸運3 頭脳1
「本当にありがとう!これで仲間は1人できた!しかも君はまともそうで良かった。」
「まともなんかじゃありませんよ。よく見てください。頭脳のところ」
ん?1?なんかの見間違えか?
まあいい。魔力が高いから良い火力を出してくれるだろう。
「そうだ俺のステータスも見せておかないと。」
オーロラが笑いながら
「駆け出しの方ですね!まあでも楽しければいいですよね!」
なんだ、いい子すぎるだろ。
オーロラがここで
「私を誘ってくれるなんて本当に助かりましたーこれからの冒険楽しみですね!」
「ああそうだな。」
つくづくいい子だな
「取り敢えずなんか魔物退治でも行くか?」
オーロラは自信満々で
「行きましょう!任せてください!」
まずは魔物討伐依頼表を見よう。えーと
ドラゴンやゴブリン、スライム、あとは、犬の魔獣
色々あって何がいいのか分からねえ…
迷っているとオーロラが
「これはどうですか?」
レッドドラゴン☆☆☆☆☆☆☆ 難易度星7 場所火山の深淵 報酬1000000000ルード
「これを倒せば一攫千金です!効率よくて最高じゃないですか!」
こいつ…ダメだ…
「とりあえず、スライムにしとくか。」
スライム☆ 難易度星1 場所 緑の草原 報酬一匹あたり50ルード
〜冒険者移動中〜
「依頼場所に着いたなー!さあスライムはどこだ?」
と言うと、オーロラが真っ先に
「あ!あそこにいますよ!早速ぐちゃぐちゃにしましょう!」
「ほんとだ!」
この世界のスライムは水色や赤色、緑色など様々な色をしている。ちょっと可愛い。ペットにしてもいいくらいだ。
「消えてください!」
ドーン!
目の前が爆音と炎に包まれた。
「ちょっと待て。なんで遠くの森林まで壊してんだよ。力の加減というのがあるだろう。」
返答はない。
Zzz…
ん?オーロラ寝てるのか?なんで?
「おい起きろよ!」
体を左右に揺さぶると
「ん?終わりましたか?私は魔物いっぱい倒したんだし、もういいでしょう。あとはハルトさんだけで頑張ってください〜」
なんだよこいつ。一撃必殺かなんかか?
ふと、周りも見ると、スライムに囲まれてる。
「ああ、終わったわ。だがな!人間ってのはいつかやらないといけない時があるんだよ!」
「ってことで素直に逃げます」
〜冒険者帰還中〜
ふぅ…ふぅ…疲れた
まさかこんなにも使えない奴だったとは。想像以上にまともじゃねえ。
まあいい。多少はスライムを倒すことができた。
受付から報酬をもらおう。
「報酬受け取りお願いします。」
「冒険お疲れ様です!では倒したスライムが31匹ですので1550ルードとなります。またの依頼報告お待ちしております!」
しょぼい!数が多いせいで一匹あたりの価値が低すぎる!だが1550ルードもあれば2人分の宿くらいなら泊まれるだろう。
近場の宿で一休みだ。冒険者ギルドの近くにあるらしいので、そこに行ってみよう。
「はい2人で1500ルードね」
ギリギリ。これには、オーロラに感謝だ。
さっさと支払おう。
おれはポケットから1500ルードを出し、宿に入った。
「今日は散々だったなーオーロラはすぐ寝るし、ずっとおんぶしてたから疲れたよ。」
オーロラはまだ寝ている。
俺もベッドに横たわり、明日のことを考えた。このままだと本当にまずい。
取り敢えず明日はさらに仲間を増やそう。最低4人がいいな。現状は戦士に魔法使い。後は何がいいだろう。
シールドを展開する 守護者
後衛からの的確なサポート 弓使い(アーチャー)
全ての攻撃を受け切る 重戦士
圧倒的な剣術 剣聖
まあその場しのぎで考えようか。
もう外は暗いし、なにせ疲れた。風呂に入って早く寝よう。
「オーロラ、おやすみ」
俺はすぐに深い眠りに落ちた…
これから頑張る




