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カノジョ(仮)13

作者: GTM

 人類が人型兵器で戦争をするようになって半世紀。

 前大戦が終わって2年後・・・


 宇宙用兼空母カーマストラーの甲板。

「小隊長、スナイパーライフル当たりません!」

 女子モブパイロットが言った。

 本作の主人公ナナミ君のコクピットの通信機に、

「俺だけど、新しいビーム狙撃銃、調子見てやって」

 前大戦からの小隊長に言われ、

「貸して」

 量産機スコルピオン006から銃身が長いライフルを受け取ったナナミ専用機EX。

 海に浮かべた、人型兵器オルガス・タイプの通称ムスに似せて作った標的をナナミは、狙って撃った。

 はずれた。

 2発目は、当たった。

 ナナミは、

「照準が狂ってます。左に寄ってるようです」


「さすが、ナナミ―」

 訓練が終わって、モブ男子パイロットが、

「失礼しました。ナナミ少尉。ご存じですよね?ミナミちゃん少尉の新曲のプレミア公開ありますこと」

「そうなの!最近連絡ないから」

「もしかして、一部ネット民がつぶやいている、別れられたとか?」

「それはないけど・・・」


「新曲『私だから』か・・・またオッパイの自慢の歌か(人型兵器のパイロットでアイドルのミナミちゃんの売りはGカップのバスト)」

 ブツブツ言いながらナナミが歩いていると、

「ナナミ―、元気ー」

 という聞き覚えのある声が後方から聴こえた。

「ミナミちゃん?」

 ナナミが振り返ると、

「びっくりしちゃいました?そんなに声似てました?」

 地球合同軍の隊服を着た女のコがやってきて、

「あたし、ブリッジで官制官やってますアナベル・キルパトリックと言います。ブリッジのみんなと艦のカラオケ行ってミナミ少尉の歌うたったらそっくりだと言われましたので」

「似てたよ。本物かと思った。あごのラインも彼女ぽい」

「胸は、どうですか?さっきから胸見てますよね」

「ごめん。つい」

「いいんですよ。いつでもブリッジに見に来て、じゃなく、会いに来てください」


 自室に帰って、

「ああいう小悪魔系には気をつけろと小悪魔に言われてたな」

 ナナミ君は、

「動画サイトのプレミア公開のカウントダウンの音楽なんでこんなにうるさいんだよ!」 


(おわり)




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