眠りながら通勤するというロマン
※良い子の皆は真似しちゃ駄目ですよ。
今朝も寒い……寝不足でヤバい。
誰しも一度は考えたであろう、寝ながら通勤。
職場に到着するぎりぎりまで寝ていられるという、大人の夢、まさにチート。
そんなの無理だと思います? ふふふ、私は毎朝してますが。
さすがに布団にくるまったままは無理ですけど、スキルを駆使すれば似たようなことは可能。
今日は、そんなロマンチックなお話。
明日は暦の上では大寒。
当然寒い、寒くない訳が無い。起きるのはもちろん、着替えるのだってしんどい。
だが私には秘策がある。
着替えは布団の中でほどよく温まっている。
睡眠は持続したまま、身体を着替えモードに切り替える。
こうすることで私の身体は自動的に着替えを始めてくれる。私はそれをかすかに残る意識の片隅で頼もしく思いながら5分ほど惰眠をむさぼる。
朝の食器洗いと後片付けは憂鬱。
だがピンチはチャンス。身体を食器洗いモードに切り替えて、意識は睡眠モードを継続する。
これによって、苦痛なはずの時間が、睡眠時間に変わる。
もこもこになって家を出る。
駅までは坂を下って登って約20分。
だが私には睡眠時間でしかない。
少し両肩を上げるともふもふの中に顔が埋もれて、まるで布団にくるまれているような快適な空間になる。凍てつくような風も良き睡眠のスパイスだ。
駅までの道のりは身体が憶えているので、寝ていても問題なく到着できるのだが、さすがに車や自転車などの危険はある。
だが問題ない。意識を半睡眠モードで固定、周囲を確認しながら注意深く歩く、むしろ完全に寝ているよりも優越感に浸れる分楽しいまである。
脇道や交差点がない一本道や、信号待ちの時は半睡眠モードから睡眠モードへ切り替えて眠りを満喫する。細かく睡眠時間を稼ぐのが肝要である。
通勤電車。私にとっては移動式ベッドだ。
正直、高レベルの私にとってレベルが低過ぎて眠たくなってくる。
スキルや魔法を使うまでもない。
立っていようが、座っていようが、私の鍛え上げられた肉体は、自動で乗り換えもこなしてくれるので、気付けば目的の駅に降り立っている。もちろん睡眠は継続中だ。
電車を降りて次のベッド(バス)へ乗り替える。
バスを降りたら会社はもう目の前。さあ今日も頑張ろう。
このままテレワークなど、環境整備が進めば、もしかしたら近い将来絶滅して行くかもしれない大人のロマン。
今のうちに試してみてはいかがですか? ふふふ。
※たいへん危険なので、スキルを持っていない方は真似をしないでくださいね。