孤独嘆歌
内に秘めた感情を溢れさせて
ギターを弾いて囁いても
どうせまた消えていくだけ
誰にも言わない
誰にも言えない
そんなどうでもいい
自分で自分を慰める曲
弾いて囁いて
余韻に浸って
遠い夜空を見上げる
空っぽになるまで
繰り返される
空いたコップに注ぐように
今日もまた感情を押し潰す
そしてまた溢れた感情に
酔わされて和音を奏でる
五月雨にも負けてしまいそうな
小さな声は掠れ気味に滲み出す……
今はもう誰も
聴いていない私の歌
つい昨日のように
思い出される日常は
ギターの弦が切れるように
突然消えてしまった。
私は今日も一人、
歌を口ずさむ…
誰もいなくなった
この広い部屋の隅で……