0.あなたのためならば
この小説は『色のない僕と鮮やかな君』のサイドストーリーです。
生まれたときから自分の役目は決まっていた。抗うことのできない運命。ただの操り人形に選ぶ権利などない。
生まれが悪かったんだ。そう思って、何もかもを諦めてきた人生。けれど、あなたは言った。
「好きなこと、嫌いなもの、何でも良いの。あなたのことをもっと教えて」
そんなことを聞くなんて思わなかった。そんなことを知らなくてもいいのに。私に個性なんていらないのに。だって私とあなたの関係は……。
それでも、あなたがいたから自分は変わることができる気がしたんだ。
それが、いつしか手を離れていくものだとしても――。
これは、“僕”でも“君”でもない、私のお話。
日熊 匠真が見た、物語の一欠片。
――あとがき――
『色のない僕と鮮やかな君』より日熊 匠真を主人公としたサイドストーリーを展開します!!
まずはプロローグを公開します。
連載は『色のない僕と鮮やかな君』が完結してからの予定です。なぜなら、このお話には本編のネタバレ要素が多いから。
予定では、この『渦中の操り人形』と同時に『黄昏の貴女』も連載します。『黄昏の貴女』は日日日 花梨を主人公にしたサイドストーリーです。
とりあえず本編を完結させますので、しばしお待ちを……。