いどう
「出発!」
「しんこー!」
「おー!」
「まるで遠足じゃのう」
グランジュ、オレ、玉、ひめーの順に、目的地の湖都市へ足を進める。
「湖都市はオソノ村から南南西に向かえば行けるぞ!」
「なんなんせー!」
「南南西?」
「あーーー・・・・、山見丘から見えるあの湖を目指せば行ける」
たしかに!なんかの湖が見えてた氣がする!
「そう!そして、タウエ村を通って湖都市につくルートでいくぞ!」
「タウエ村!おこめおいしい!」
「おこめ、だいダイ大好き!」
「米酒は最高の酒の一つよなぁ」
タウエ村のお米は、ものすごおおおおおーーーーーく大人気!
すきになった人がいっぱいいっぱいで、そしたら毎日食べたくなって…どんどん移住者が増えていき、どんどんドンドンとお米好きが…すごい村である。
「こう、ぎょく、ひめ!疲れてないか?」
「つかれたー」
「大丈夫です」
「まだ、そんなに歩いてないじゃろうに…。煌、キャンディやろう」「わーい」
妃がガラガラと飴玉缶詰を振って一つ貰う。
「ん!梅味だ!すっぱぁーーーー!」
「ほれ、玉も」
「ありがとうございます。んん~、激甘サイダーですね」
「ひめ!わたしにも!」「ほれ」「さんきゅー!ん!パイナポー味だ!」
おいしい飴玉でごきげんになりながら、スポンジケーキ色の道をテクテク歩いていく。
「さすがに寒くなったら花も元氣がないな」
「お団子食べたーい」
「そうだろうと思って、おやつに持ってきた。みたらし団子食べる?煌?」「たべる!」
…。
「んー?ドドドド?玉ちゃん聞こえない?」
「はい、煌。なにか走ってきますね?」
「あれは…。イノシシさんたちだ!」
「なんじゃ…、またイノシシとウシが競争している…ってよけるんじゃ!」
急いで横のモサモサ芝生へ行くと…。
ものすごい速さで茶色のイノシシとウシが走り抜けていく。
「おれがはやいんじゃあああああ!!」
「わしがはやいんじゃあああああ!!」
「おれがはやいんじゃあああああ!!」
「わしがはやいんじゃあああああ!!」
「おれがはやいんじゃあああああ!!」
「わしがはやいんじゃあああああ!!」
うん、さけサケ叫びながら走っていく姿は…すごいな。