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聖騎士マーク物語  作者: 海埜 ケイ
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任務の道中2

久しぶりの更新です



 ミミズクの鳴く声を耳にしながら、マークは足元や前の見えない山道を登っていた。あれから約四時間は経過しただろう。

 すでに日は落ちているものの、どこにも休めそうなところがなく、仕方なく一行は歩き続けている。

 すでに、マークとマギストは息を切らしている。足の腿が膨れ上がったかのように、踏み出す足の邪魔をする。


「うわっ」


 叫び、マークは姿を消した。ギランとマギストは立ち止まり、後ろを振り返る。


「あっれえ、あの馬鹿、消え、ちゃった。ねぇ」


 肩で息をするマギストを無視して、ギランは先頭から、マギストを通り越してマークの消えた地面に向かって、手を伸ばした。

 布のような感触が指先を掠めた。ギランはさらに草の中に腕を入れて、その布を掴み上げると、マークの首根っこを掴んでいたようだ。


「あ、ありがとう。ござい、ます」


 息を切らしながらお礼を言うマークに、ギランは何も言わずに首根っこを離した。震える両足で立つマークは膝に手を当てて、深呼吸をすると、再び遅れないように歩き出した。

 マギストは舌打ちをしつつも、歩き出す。

 そんなマギストを追い抜いて、ギランは再び先頭に立つ。さすがは体力に自信のありそうな体付きをしているだけの事はある。

 息一つ乱れていない。

 マークは高鳴る心臓の上にある胸を握った。先ほどから、心臓が暴れている。マークは唾液を飲み込んで先を急いだ。




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