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Ⅵ 君の名
「僕は、レイン・アルフレッドと言います。」
緊張して声が震える。
「レインさん・・・。 いつもフルーツをありがとう。」
朗らかに笑う彼女がとても眩しい。
「いえ、仕事ですから。」
君の名前は何なんだろう。
今、聞かなかったら、もうタイミングが無いのかもしれない。
どうする。
「あなたの、お名前は・・・?」
気がついたら、口に出していた。
「私は、メアリーと言います。」
メアリーと言うのか・・・。
「あら、もうこんな時間・・・。 私は行かなくては・・・。」
そういって彼女は階段の方に向かっていく。
「ごきげんよう。」
こっちを向いて微笑むメアリー。
振り向いた、姿が愛おしい。
こちらの絵は、愛飢え男様に描いて頂きました!
イメージどおりのメアリーを描いて下さいました♪
ありがとうございます!