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一章 揺れぬ忠義 4
一章エピローグになります。
語りべがユーリたちの活躍を三人称視点で書いています。
アスタリア歴 七八四年
大陸西南部の総人口五〇〇人も満たない小国、『ペルシ公国』
先の大侵攻で初代公爵『ヴァルスカード・アルフォルト』は帝国第一竜騎団、団長の『コルヴィス・コートナー』将軍の手によりアルガートの地で討ち取られました。
当時一五だったご子息『ユーリケンス・アルフォルト』は早急に爵位を継がられ、揺れる国内の安定化と二名を残し壊滅したペルシ騎士団の再建に尽力されました。
七八九年、二月
同盟軍に加わる為『参戦の誓い』を済ませるべく王都へ向かう道中、脱走兵がヘルザの街を占拠、ユーリはそれらを討伐、その地で出会ったシスター、ルチア・ミレーヌと共に王都へ目指しました。
わたくしはユーリケンス・アルフォルトの活躍をここに記します。この目で見て聞いた全てを記録します。
次章から王都で『参戦の誓い』を行い本格的に帝国との戦いに参加して行くことになります。
ユーリたちペルシ騎士団の一行はこの戦争を終わらせる英雄となれるのか?