27〜灰色のアリス〜
ノワールはとある一室のベッドの上で目を覚ました。するとノワールは無言のままベッドから出て、近くにあった鏡の前に立った。
「そういうことね」
鏡に映し出されたノワールの姿は髪と瞳の光彩が灰色になっていた。
突然、部屋の扉が開き、何者かが入ってきた。
「お、お目覚めになられてたんですね」
「シスタージョーヌ」
「記憶は無事、統合されたようですね」
「此処は何処?」
「きょ、教会です」
「そう、わざわざ此処まで運んでくれたのね、ありがとう」
ジョーヌはその言葉に驚きを隠せなかった。
「なによ、私だってお礼くらい言うわよ」
「失礼するよ」
ノブレスが軽い食事を持って現れた。
「そろそろ目覚める頃合いかと思ってね」
「すまない」
ノワールはノブレスに食事の礼を言った。
「こりゃ前とは正反対だな」
「お前まで似たようなことを」
「じゃあ、もう全て思い出したのか?」
「この世界のことについては、でも、かなり過去の記憶にはまだ欠落部分も多い」
「やはり王が有しているのはフラグマンニュクレエール」
ノブレスは心の中で思っていると講堂の方から大きく何かが壊れる音が聞こえた。
「招かざる客のようですね」
「訪れる者は誰であろうと拒まないじゃなかったの?」
「教会とてそうしたいとは思いますが、来訪者が敵意を持っていてはこといかないでしょう」




