24〜仮面舞踏会〜
城の広間にビショップとそれを囲むように複数の仮面、チェシャ猫とクルークスが居た。
「いつまであの王の下で扱き使われなきゃいけないわけ?」
Kn‐Ⅰと刻まれた仮面に金色の後ろ髪を二つ結びし、腰に輪のような鞘に納まった剣を携えた少女がビショップに向かって言い放った。
「仕える者の悪態を口にするとは同じ配下の者として嘆かわしい」
Kn‐Ⅰの言葉を聞き、執事服姿のウサギの耳が垂れたような灰色の髪をしたA‐Ⅳと刻まれた仮面が言った。
「新入りが随分と嘗めた口をきくじゃない」
「私は新人と同意見」
「クルークス、あなたが誰かを庇うなんて珍しいこともあるものね」
クルークスの仮面にはR‐Ⅱと刻まれていた。
「クリュー、突っ掛かるのはそこまでにしておけ」
胸元に十字のペンダントをしたR‐Ⅰと刻まれた仮面の細身の背の高い男がKn‐Ⅰに向かって言った。
「アドナが言うなら…」
クリューは渋々引いた。
「すまないな、話を続けてくれ」
アドナはビショップに言うとビショップは中断していた話を再開した。
「誰がアリス達の処理に向かうかだが…」
ビショップが一円を見渡すとA‐Ⅲと刻まれた仮面が三つに裂けた手を上げた。
「オレ…イク…」
A‐Ⅲと刻まれた仮面はそう言うと直ぐに何処かへ去って行った。
「ザムザ」
ビショップはA‐Ⅲと刻まれた仮面の名前を呼ぶが何の反応もせずに行ってしまった。
「ザムザは相変わらずね」
「エルヒム」
「はいはい、分かってますよ」
Kn‐Ⅳと刻まれた仮面はそう言うと直ぐにザムザのあとを追った。
「ザムザが行くなら直ぐにでも終わりそうね、あ〜ぁつまらない」
クリューはそう言いながらつまらなそうに去って行った。
「しばらくは様子見だ」
アドナがそう言うと他の者達も去って行った。
「アドナ」
ビショップは立ち去ろうとするアドナを引き止めた。
「シャー・シャンクを知らないか?」
「いつもの所にいるはずだ」
「いないから聞いているんだが?…また余計な事をしなければいいが」
「分かった、探してみる」
アドナは去って行った。
その会話の様子を聞き耳を立てながら物陰から聞いていたチェシャ猫はアドナの後を追った。




