表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
AreCE//shuffle  作者: シオン
16/52

16〜竜と少女〜


「此処がそうにゃ」


「此処って」


「そう、一度来てるにゃ」


チェシャ猫に連れられてきた場所は前に助けられた老婆と少女が住む家だった。


「じゃあ、あの娘が…」


「また会ったね、お姉さん」


アリアが屋根の上に座っていた。


「その様子だと私が何者が知ったみたいだね」


「やっぱり、貴女もアリス」


アリアは微笑んだ。


「そうだ、お姉さんは知っている?アリスを殺す方法」


「知らないわ」


「ならミルワールの館に行けば分かるらしいよ」


「なんでそんなこと教えてくれるわけ?」


「私はね、このゲームに参加しているけど勝つつもりはないの」


「その言葉を素直に鵜呑みに出来るほど私は甘くないわ」


「普通は誰しもそうだよね、でも決めるのはあなただから」


アリアは立ち上がった。


「ミルワールの館はエピーヌの森の西にあるよ」


突然、アリアの立つ家が崩壊し、辺りに突風が渦巻いた。


「…何?」


そして、ノワールは上を見上げると大きな黒い影がアリアと共に飛び去るのが見えた。


「ドラゴンだにゃ、見るのは初めてにゃ」


「この世界でも珍しいものがあったのね」


「珍しいというか、この世界自体が絶えず変化を繰り返しているからにゃ」


「そう、それであのアリスの言ってたことだけど」


「信頼出来るかは分からないにゃ」


「そうでしょうね、でも今は他にこれといって情報がないから、行ってみるしかないわね」


ノワールとチェシャ猫はアリアの言っていたミルワールの館に向かった。


「あれで良かったのか?」


ドラゴンは空を飛びながら背中に乗るアリアに口を動かさず、アリアの心中に話し掛けた。


「このゲームが終われば、私の願いも叶うから」


アリアは遠くを見つめながら言うと続けた。


「レギオス、帰ろう」


ドラゴン、レギオスはアリアを連れて飛び去った。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ