Where
「いいのか?小僧。」
「小僧じゃねえよ。おっさん。」
「おっさんじゃねえよ。クロウだ。」
…何をやってたんだっけ?3時間ほど前に街の廃墟で、敵に遭遇して…思い出すのがめんどくなってきた。
「いいのか?おっさん。」
「やれるならな、小僧。」
俺はイングラムM11のショートマガジンタイプを構えた。
奴が持っているのは、特大デリンジャー。
「馬鹿でかいデリンジャーだな。おっさん」
「グレネードがうち出せる。そして…」
俺は引き金をひいた。
「おれぇあ、おっさんじゃねえ!」
だが、全てかわされる。
そして…
消えた?
「どーこだ?」
適当に撃ちまくるが、当たらない。おそらく避けているんだろう。
「でてこいよ、おっさん。」
「ここだ…」
真後ろで、剣を構えている。
行動を意識してあるショートマガジンタイプのイングラムは、既に弾切れだ。ラビットは後ろの方でザコの相手をしている。
仕方なく右腕で防ぐ。
多分切れるな…
キンッ!
防いだ…?
さすがにクロウもビビったのか、驚いた顔をしている。
が、彼はちんぷんかんな事を言い出した。
「ここまで固いとはな…いいぞ今日は見逃してやる。」
「は?」
「大人のアドバイスってやつだ。」
「…」
「じゃあまたな小僧。」




