第1話この物語はフィクション…です。(きっと)
ここは今からXX年後の日本
裏社会が栄え「特殊遺伝子」を持った特殊人類が暗躍する中
それを阻止すべく政府が牢屋にぶち込まれていた意思疎通が可能な特殊人類を集め
警察機構最強と噂される、非公式特殊部隊
それは…ーー
ーーー特殊暗殺課
「ふわぁぁぁ……暇ぁ……」
特殊暗殺課所属、「宵咲 夜紀」は机に突っ伏しながら大きな欠伸をした。
ここに回ってくるのは上で扱えなかった事件…つまり
少ない
夜紀「だから暇ぁぁぁーーー!!」
すると近くで見ていた
栗毛の童顔男が呆れたように話しかけてくる
世間一般的にはイケメンと言われる部類であろう彼は…
「まあ、お前みたいなバカが居るんだ、しょうがねえか」
残念イケメンであった
「上が全部事件解決しちゃうんだよ」
「まあ、ココに回ってくるのは上が嫌がる問題ばっかだしな」
「私ら犯罪者だしね、余計に」
「そんな犯罪者を警察に仕立て上げるたァ、上はどんな神経してんだ」
この生意気でいかにもサボってそうな
あんぽんたんは『日野雲雀』
意外と強いらしい
「俺だけ説明に悪意無い?」
「あるよ当たり前」
私別に雲雀に情とかないし
「そんなんいいからさぁ、上から依頼もぎ取ってきてよ~雲雀」
「そんなん言ったって上から回ってくんのは特殊人類が関わってる奴だけだ
そんなの滅多に起こんねえだろ」
「まあ、私達犯罪者だし、余計にね」
「それはそうだな…」
「たっ大変です!やっと!事件が起きました!」
そう言いながらドアを吹っ飛ばして入ってきた女
「宇都宮色羽」うちのリーダー的なマジメちゃん
私とは仲良くしてくれてる
「夜紀ちゃん!事務仕事終わってないよ!?
暇暇言うなら先にそっち終わらせて!」
ごめん…
♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢
ホワイトボードに大きく
『作戦会議』と書かれている部屋に入り
その名の通り作戦会議と言うものを始める
「なぁ、これ必要あるか?」
よく言ってくれた!だよね、必要ないよね!!
「やりますよ、貴方達いつも本番で出鱈目にしか動きませんし
いつまでもそのままで勝ち続けられると思ったら間違いですよ!」
「あーあー、始まったよ彩羽ちゃんの口うるさい小言が…」
「口うるさくありません!作戦会議!大事!」
「わーったよやってやるよ」
お主裏切ったなぁあーー!!!
♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢
「結局何も決まらなかったよ~」
「それは夜紀ちゃん達が協調性なさすぎます」
「俺ら会ったばっかだろ、しょうがねえよな」
「噂にはみんな聞いたことありますが…」
「ウンウン、みんな有名人」
少し俯き気だるそうにしながら
「あんまり自慢できることじゃねえけどな」
ーーーーーーーーーーーー
夜紀「現場に証拠は?」
「いえ、残っていませんでした」
「ただ、犯行は痕跡からし特殊人類によって起こされた物だと分かりました」
雲雀「面倒臭そうだな」
彩羽「早く現場に行きますよ」
ーーーーーーー
「ありゃりゃ、これは酷い」
路地のコンクリートに死体が積み重ねられ
半分が燃えていた骨だけが異常に潰れ爪痕がコンクリートに残る
「これは完全に特殊人類の仕業ですね」
「これを見ながら飯食えないねぃ」
「ソイツらイキリ過ぎなんだよ、天罰下しに行くぞ〜」
夜紀「りょーかい」
ーーーー
夜紀「彩羽はサポート、空中戦特化だから役に立たないし…今回は」
「俺たちが活躍する番だな」
彩葉「大体こう言う事件は団体が関わっていることが多いですよ」
雲雀「今回もどうせ相手は理性崩壊型、人を殺すことに頭狂ってんだ」
夜紀「彩葉ちゃん、前みたいに弾の入れ忘れは無しだからね」
「分かってますよ」
「さーて」
夜紀は愛刀を見つめながら、ゆっくり前へ出た。
「お仕事、始めますか」
路地裏の奥。
積み上がった死体のさらに向こう側。
暗闇の中から、“それ”は姿を現した。
人型ではあった。
だが、人間とは到底呼べない。
全身を黒い体毛が覆い、異様に長い両腕が地面を擦っている。
口元は裂けるように広がり、獣の牙が覗いていた。
そして何より。
目が、完全に壊れていた。
「…………」
化け物は笑っていた。
壊れた玩具みたいに。
彩羽が息を呑む。
「殺…すの?」
夜紀「うわ、ヤバそうなの来た」
雲雀「しかもデカいな」
化け物はゆっくり首を傾ける。
次の瞬間。
コンクリートが砕けた。
爆発みたいな勢いで突っ込んでくる。
夜紀「速っ――!?」
咄嗟に跳ぶ。
兎の脚力。
常人なら見えもしない速度で、夜記の身体が宙へ逃げた。
直後。
さっきまで夜紀が立っていた場所が粉砕される。
コンクリート片が散弾のように飛び散った。
かろうじて耳の良さで避けきれた…ぐらいの速さだ
夜紀「うわっぶな! 無理無理無理!!」
雲雀「避けれてる時点で無理じゃねえだろ」
雲雀は前へ出る。
黄色い瞳が鋭くなる
狼の遺伝子。
“戦闘特化”。
雲雀「……行くぞ」
低く呟いた瞬間、雲雀が消えた。
爆音。
次の瞬間には化け物の懐に入り込んでいた。
拳が突き刺さる。
鈍い音と共に怪物の巨体が吹き飛んだ。
壁が砕ける。
夜紀「うっわ……」
彩羽「相変わらず火力がおかしい……」
だが。
瓦礫の中から、化け物はゆっくり立ち上がった。
胸が陥没している。
それでも笑っていた。
「……」
夜紀「うわ最悪。不死身系?」
雲雀「いや、違うな」
雲雀は鼻を鳴らす。
「コイツ、“痛覚が死んでる”」
化け物が再び跳ぶ。
今度は真っ直ぐ雲雀へ。
だがその瞬間。
「――そこですっ!」
上空から声。
彩羽だった。
彼女は、電柱を蹴って
そのまま拳銃を構えた。
パンッ!!
乾いた銃声。
特殊弾が化け物を撃ち抜く
雲雀「ナイス」
そう言いながら雲雀が前に出…
今度こそ化け物の身体が地面へ叩きつけられた。
夜紀「おぉー」
彩羽「夜紀さんも戦ってください!」
夜紀「えー、だって怖いし」
彩羽「今さらですか!?私だって怖いですよ!」
その時だった。
倒れていたはずの化け物の首が、“ぐるり”と回る。
夜紀と目が合った。
「――ミツケタ」
夜紀「……へ?」
瞬間。
化け物が夜記へ飛び込む。
夜紀「うわぁぁぁぁっ!?」
反射的に跳んだ。
その脚力は、既に人間の域じゃない。
壁を蹴り、天井を蹴り、路地裏を跳ね回る。
だが化け物もしつこく追ってくる。
夜紀「ちょっ、なんで私!? 雲雀の方が強いじゃん!?」
雲雀「ビビってる獲物追うタイプなんだろ」
夜紀「最悪!!」
化け物の爪が迫る。
避けきれない。
その瞬間だった。
夜紀の耳が、“音”を捉えた。
後ろ。
右。
コンマ数秒後に来る。
夜紀の身体が無意識に動く。
ギリギリで回避。
鋭い爪が頬を掠めた。
血が飛ぶ。
夜紀「……っ」
だが。
夜記は笑った。
青い瞳が細くなる。
「――なーんだ」
「避けれるじゃん、私」
次の瞬間。
兎の脚力が限界まで跳ね上がる。
地面が砕けた。
夜紀の姿が、一瞬で消える。
そして。
怪物の真上。
夜紀「それじゃ」
刀が振り下ろされる。
「私が相手だよ」
図体の大きさのせいか怪物の動きは鈍い
そこを突くように素早く見えないぐらい速い速度で
怪物を翻弄する
「えーいやっ!!ーーー」
「…コロサナイデ、カナシイ」
少し動きを止めながら
必死に訴えかけるそぶりをみせる
夜紀はそれを一瞥し目を細める
「…殺しに情なんかあったら…」
…
「私が死ぬから」
ーーー
「じゃあね、怪物さん」
怪物の頭上で刀を振り下ろす
そして
轟音。
化け物の頭部が、コンクリートごと叩き潰された。
♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢
夜紀「いやぁ、今回は上手く行ってよかったよかった〜」
彩羽「私達も特殊暗殺課に来る前に訓練所に行かされてはいますがー」
雲雀「『私達より強い奴は五万といる』だろ?」
「こっ声真似しないでくださいよっ!」
クスクスと笑いながら夜紀が言う
「彩羽の決まり文句だもんね〜」
ーーーー
路地裏。
積み上がった死体の影。
そこに、一人の人影が立っていた。
砕けた怪物の死体を見下ろしながら、
小さく息を吐く。
「アーァ……こいつもダメかぁ」靴先で怪物の頭部を軽く蹴る。
「暗殺課ねぇ」
「ただの犯罪者集団って聞いてたけど」
くすり、と笑う。
そして背を向け、
夜の路地へ溶けるように歩き出した。
「……面白そうじゃん」
♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢
「……なんか今、嫌な感じしなかった?」
「は? お前また耳良すぎて変なの拾ったんじゃねえの」
「早く帰りますよ、報告書残ってますからね」
「うげぇ……」
この作品を読んでくださりありがとうございます
ここからは必要ない方は飛ばしていただき結構です
キャラ設定的な物です↓
宵咲ーよいざき 夜記ーよき
オレンジの髪をし、おさげをくるっとまとめた髪型ポンデリングのような、青い目 めんどくさがりだが、面白そうなことには首を突っ込む
日野ーひの 雲雀ーひばり
栗毛に黄色の目いつも気怠そうな顔をしている マイブームはサボり、実力は…実は最恐だったり?(夜紀談)
宇都宮ーうつのみや 色羽
ピンクの髪を一つに括り
少し濃い桃色の目をしている
真面目だから雲雀のサボりをやめさせたい




