アルバイト
※音凪と透真 高校生/会話主体
親子が営む食堂でバイトをしている音凪。
今日は午前中に済ませなければならない用事があり、お昼直前の出勤だった。
音凪「早織さん。お疲れさまです」
早織「晴海さん、おはよう。今日はお客さん多いから、ちょっと忙しいよ」
音凪「! すぐ着替えてきますね」
早織「ありがとう。タイムカード忘れないようにね」
音凪「はい」
***
早織「いらっしゃいませー!」
店長「っらっしゃい」
音凪「いらっしゃいませっ」
***
早織「サバ味噌煮定食と唐揚げ定食一食ずつね!」
音凪「はい」
(お盆……小鉢。おかずができたらお味噌汁とごはん)
(テーブルのお水は……まだある)
(ごはん、そろそろ次の分スイッチ押して……)ピッ。
(よし。洗い物、しよう)
***
店長「これ仕上げて」
音凪「はい」
早織「晴海さん、それ終わったらテーブルの片付けお願いね」
音凪「! はいっ」
***
早織「唐揚げ定食と中華定食おひとつずつですね。ありがとうございます」
お客さん「お会計お願いしまーす!」
早織「あっ、少々お待ちくださいー!」
音凪「私行きます」
早織「! ありがとう!」
***
音凪「ありがとうございます。お会計、980円です」
お客さん「これで」
音凪「1000円お預かりいたします。……20円のお返しです」
お客さん「……ご馳走様でした」
音凪「ありがとうございました。またお越しください」にこっ
お客さん「……」ぺこり
***
早織「ふぅ……。晴海さん、お疲れ様」
音凪「お疲れさまです」
早織「時間になったから、今日は上がってもいいよ」
音凪「えっ、でも片付けが……」
早織「大丈夫大丈夫!そんなに多くないから」
音凪「……それなら、お言葉に甘えて……」
早織「うん。明日もよろしくね」
音凪「はい。お先に失礼します」ぺこっ
早織「お疲れ様〜」
***
お店の裏口から外に出た音凪。
そんな音凪の視界に入った、一つの人影。
音凪「あっ……」
透真「お疲れ」
音凪「透真もお疲れさま」
斜め向かいにある宅配メインのフード店でバイトをしている透真が、音凪のことを待っていた。
透真「今日そっちすごい混んでたな」
音凪「うん。お昼過ぎてもお客さん来てくれて、十五時回ってやっと落ち着いたんだよ」
透真「そっか……三人で回すの大変だろ?」
音凪「……店長ひとりで料理してるのに、早いから……。
それに、早織さんもテキパキしてて……」
二人はそんな話をしながら、養護施設までの道を歩く。
これが二人がバイトの日の——あたりまえ。
〜おまけ〜
音凪(私が"大変"だなんて、言えないな)
透真(大変って言ってくれたら、そっちでバイトするって言い出せるんだけどな)




