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七夕


音凪「来週、花火大会楽しみだね」

透真「そうだな。音凪は屋台、何食べたい?」

音凪「りんご飴、食べてみたいな。透真は?」

透真「じゃがバターとか」

音凪「あっ、私も食べたい……」


音凪「……あ」


透真「どうした?」

音凪「もうすぐ、七夕だね」

透真「? そうだな」

音凪「願いごと書いてみる?」

透真「えっ?」


透真は音凪の視線の先を追った。


駅前の広場。

そこには、何本もの笹が置かれていた。

色とりどりの短冊が、そよそよと風に揺れている。


透真「せっかくだし、書くか」

音凪「ふふっ。うん」


***


音凪「書けた?」

透真「うん。音凪は?」

音凪「私も書けたよ」

透真「なら、付けるか」

音凪「そうだね」


二人はお互い近くに、それぞれの短冊を結び付けた。


音凪「できた」

透真「俺も……あ」

音凪「? ……あっ」


透真は音凪の、音凪は透真の短冊を見て、目を見開いた。そこには——


"来週、晴れますように。透真"

"花火大会の日、晴れますように。音凪"


音凪「……ふふっ」

透真「ははっ」


二人は顔を見合わせて、笑い合った。


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