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神狼の魔女と不死の魔王   作者: 抹茶ちゃもも
一章 妹と姉
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姐と妹 2

ーヒュォオオオオオオオオオオオオオー……!


森の中を絶えず鳴り響く風の音をかき消すように、狼の唸り声が重なり響いた。輝くような銀色の毛並みを纏った獣の群れが、風を切り、森の茂みを掻き分け、突如この場に飛び出してきた。


それは銀色の巨大な狼だった。


一頭がその巨躯に似つかわしくない機敏な足取りで、まっすぐに熊の足元に飛びつき、噛み付き、熊の動きを遮った。


続いて別の個体が横腹を、別の牙が肩に、腕にと、4頭の狼が連携の取れた動きで、獲物と見定めたのであろう獣に一斉に食ってかかる。


熊は腹の底から、森の木々を揺らすほどの大きなうなり声をあげながら、自身に食いついた狼たちを振りほどこうと暴れるが、獣の牙は熊により深く突き刺さり、抵抗を殺していく。


叫び声がだんだん悲鳴じみた甲高いものに色を変え始め、さらに、立ち消えていく命を体現するように、だんだんか細いものになり果てていくのに時間はかからなかった。


(銀狼……!?まさかっ……!!)


存在自体は聞いた事はある。


英雄を賛美する吟遊詩人の歌の中や、絵空の物語の中での事だが。


神狼に仕えるための、獣の姿をした信徒である彼らは、既に過去の存在のはずだ。神狼がこの大地から去った折に、主と運命を共にして絶滅した種族の筈。


目の前の光景はにわかに信じがたい。が、現実としてそれは、目の前にあるのだ。


(いるはずが、ない、そう見えるだけの、別の狼の亜種か何かだ……。だが、あの熊をいくら多勢とはいえああもたやすく抑え込む力自体は本物……!)


「獲物を横取りした、とはいいますまいな?」


どうにか目の前の光景を自分なりに咀嚼しようと固まっていた背中に、落ち着いた低いトーンの男性の声が向けられた。


いつの間に後ろに?


そこにいたのは、この場に似つかわしくない燕尾服に身を包み、腰に剣を佩いた、狼の獣人だった。


狼たち同様に銀色の毛並みを蓄え、背丈は私より頭一つ以上はあるであろう長身、体格は一見細身に思えて、必要なところは相応に鍛えられた、しなやかなものだった。


(今度は獣人……!?何だ、何が起こっている!?)


獣人は銀狼ほどにまでに物語の中の存在でもない。


だは、数自体がそう多くない上に、彼らは彼らが引いた境界線の向こう側での生活を好み、人の前に姿を出す事を好まず、人里に顔を出すのは、その枠から外れたもの好きだけ。


私も実際に姿を見た経験は、無い訳ではないが多くはない。


……この場に顔を出した、獣の姿をした紳士然としたその男は、腰に佩いた剣の握りに手をかけながら、踏み固められてもいない雪の大地を蹴ったとは思えないような速度で、熊へと一瞬で距離を詰めてみせた。


一閃。彼がいつ剣を抜き、いつ鞘に納めたのかさえも見切れなかった。男は一太刀で熊の頭を刎ねて見せた。


不肖ながらも同じ剣を得物とする人間の目線からすれば、それは見惚れるほどに鮮やかで、どうあればあの境地に至れるのかと、そう感嘆する他ないほどで。


その美技に頭部を失った哀れな獲物は、噴水のように鮮血を首から吹き出しながら、後ろへと、ずどん、と倒れこむ。


それに伴い、私や妹の身体が一瞬浮き上がったんじゃないだろうかと思えるほどに大きな地響きがひとつ起きた。


大きな音と振動に怯え、そのせいか、腰が抜けたように雪の上にへたりこんだ妹が、慌てたように私の傍へと這いながら距離を詰め、その勢いのまましがみついてきた。


妹の肩を軽く抱き寄せながら、私は男から、決して目線を外さないように注視する。


獣人の男は特に感情を動かした風でもないままに、こちらを振り返った。


妹はすっかり怯えているままで、せめて私だけでもしっかり対応しなければ、そう思い警戒のために身構える。


……結果として、彼がこちらを振り向いたことと、私達の存在には何の関係もなかった。


「ルーナしゃまー、もう出ても、大丈夫?」


「はい、クリス様、もう大丈夫でございますよ。」


「すごーい!おっきなくましゃんだ!これ食べられるの?」


「はい、もちろんでございます。後処理がありますから今晩の食卓にさっそくとはいきませんが、すぐにお屋敷の方へお届けします。」


森の茂みを掻き分け、積もった雪を舞い上げながら、先ほど狩に参加していた群れとはまた別に、一頭の狼が顔をだした。


その狼の背には、私より一つ年下の妹の、おそらく半分くらいの年端であろう少女が、透明な蓋をかぶせた小さな籠を手に抱えながら横向きにちょこんと座っていた。


この場にはひどく不釣り合いに思える、呑気で間延びした、舌足らずでさえある幼い声を響かせる彼女は、今仕留めたばかりの熊の存在を視認すると、羽織っているコートのフードを、丸く小さな、かわいらしい指先で摘まみ、頭から外した。


そこから飛び出してきた、つややかなピンクブロンドの長髪は、彼女を愛でる誰かによって丁寧に整えられていることが伺える美しいもの。


瞳は太陽を思わせるような金色の輝きで、桃色がかった頬もふっくらとしており、浮かべた笑顔は愛くるしく、成長すればきっと美人になるであろうと予感させる、そんな顔立ち。


あまりに整っているせいで、精巧につくられた出来の良い人形のようにさえも思える。


彼女は、今沈黙したばかりの獣同様の脅威が、またいつどこから飛び出して来るもわからないこの危険な森の中であるにも関わらず、怯えた色はまるでなく、時折身を斬るほどの寒さを伴い吹き付けてくる吹雪にも動じた風はない。まるで平和な公園の中でのんきに散歩を楽しんでいる、そんな雰囲気だ。


危険は男の方が排除し、彼女を護衛する関係なのだろうが、男の方も、彼女を危険から遠ざける事など余裕千万、そういった自信が立ち振る舞いから伺い知れる。


(お互いの事を敬称で呼んでいた。どちらが頭だ?それに、もし、これが本当に銀狼なら、それが人の子を背に乗せるなど……あり得るのか……?)


これで助かったとは安心するような警戒心のない間抜けなら、この森にたどりつくはるか前に死んでいる。妹もそこは理解して、私にしがみつく腕の震えは収まっていない。


値踏みするように、不躾に二人を睨む。次の標的だと、狼たちがこちらに牙を向けて来る可能性を頭から消してはいけない。


「ルーナしゃま、こちらの……あ、足怪我してる!だ、だいじょうぶ!?」


「左様でございますな。探索者の類だと思われます。」


此方の警戒に男は当然気づいているだろうが、それに対して表情が動いた風はない。が、それはこちらを『取るに足らない』程度に捕らえているということだろう。


銀色の狼たちも、うなり声を上げて威嚇してくるでもないし、距離を詰めて来る事もないが、目線はこちらから外さないように向けてきている。


その中にあって、狼上の幼い少女だけは、特に裏も計算もなさそうで、言葉通りに純粋な心配を私の足へ向けながら、眉を下げていた。


この一行が、どういう存在なのかがまるで読めない。


銀狼の事もあるが、雪と氷に覆われた死の森と呼ばれ恐れられているこんな場所を平然と子供連れで闊歩する時点で尋常じゃない。


その子供が、私の怪我を本当に心配している様子で、じっと、泣きそうな顔でこちらを見ている心の優しい少女なのだろうと思うとなおさらに解らない。


「ねぇ、ルーナしゃま、この人の怪我を……。」


「お願いします!お姉ちゃんを助け……!」


「迂闊を口にするな!」


だから。私を心配するあまり、少女の言葉に縋ろうとした妹を一喝した。


あの少女はおそらく彼らにとっての虎の尾だ。扱いを一つ間違えただけで、彼らに間違いなく食い殺される。それだけに慎重にならざるを得ない。彼女が純粋無垢な気持ちから善意をみせてくれているとしても、だからこそ、だ。


「クリス様、弱った者の弱みに寄り添い、慈悲を見せる心がけ自体は美徳ではありますが、その相手は選ばなければなりません。己の力量も弁えない死にたがりなど、救ったところで今日死ぬか、明日死ぬか、違いはそれだけ。むしろ救ったがために苦しみが長引くことすらあり得ます。」


「えっと、助けてあげるのは、だめなの?」


男の言葉を完全に理解するにはまだ幼いであろう少女は困惑を隠そうともせずに、表情に憂いの色が含ませた。


だが、男の言葉の中身に間違いはないと感じた。相手が例え幼い少女だとしても、誠実であろうとする人間なのだろう。


どうしたものか、とため息交じりの男に警戒は解けないが、好感は持てた。


「お優しいお嬢様、彼は貴女の事をとても心配しているだけなのです。私が貴女の優しさにつけこみ、恩を仇で返す悪い人間である可能性を頭から外さないでください。」


「えっと……貴女が、そんな悪い人には思えないけど……。」


「悪い人であれば、このように見知らぬお嬢様のために道理を諭しは致しませぬよ、だからといって油断はするな。この嬢はそう申しております。」


私が少女に向けた言葉は、受け取る事はできないが、向けてくれた善意への感謝のつもり。


男は私が勝手に彼女に言葉を投げた事に気分を害した風でもなく、一礼を少女へ向けながら、横目でこちらに視線を向けてきた。


瞳は相変わらずに鋭いままだ。


「私達を助ける意図自体はなかった事は理解している。だが、結果として助かったことには感謝する。すまない、助かった。」


「……結果として、だが、嬢たちを囮に使う形になったな。熊の注意がお前たちに向いていたおかげで狩が捗った。こちらもその点には感謝する。」


この感じなら、最悪の想定だけは避けられたか。私にしがみついたままの妹の震えも随分ましになった。が。


「が、助かったと考えるのは早計ではないか?」


男は試すような視線で私を見据え、続けた。


「そうだな、ここから、このざまで森の外まで生きて戻れる保証はない。これが賭けなら、私だって私が死ぬ方にコインを置くよ。だが、おかげで可能性はゼロではなくなった。それだけで充分だ。」


その位の現実は理解しているよと、おどけて笑ってみせると、それを受けて男は演技めかせてこちらを睨みつけ、言葉を最後に付足した。


「この森で今見聞きした事は全て忘れるように。」


「承知している。」


言われるまでもない、笑って返事をそう返すと、漸く男は少しだけ、口元を緩める。銀の尻尾がひとつ、揺れた。


それで、と、男からまだ注意を外すわけにはいかないが、ひとまずもう大丈夫そうだ、と傍らの妹に、そう伝えるつもりでぽんぽんと頭を撫でる。


「あの、ほんとに、大丈夫だよ、治療くらいなら家で……。」


「クリス様、この嬢たちにも、矜持というものがあるのです。それに今この嬢も申したでしょう、見知らぬ人間に油断はするな、と。」


この紳士は終始、少女を守るためのふるまいをしているに過ぎない。だが、矜持、そう言ってくれた彼の物言いは好ましいと感じた。


「お姉ちゃん……。」


「助けてもらったばかりか、見逃してくれるとまで言っている、とんでもない厚遇だ。これ以上は期待するな。今日のところは大人しく出直そう。お前にまた苦労をかける事になるのはすまない。もう行こう。」


私の怪我への心配ゆえだろうが、申し出に未練がありそうな妹へそう告げると、分かってくれたようで、一つ頷いてくれた。


「私なら大丈夫、大変なのはお姉ちゃんの方だって、ちゃんと解ってるつもりだよ。」


妹は私の前に背中を向けて座り込んだ。私が自分で歩けそうもないから、おんぶすると言う事だろう。


私は戦えず、武器は妹がもつ粗末なナイフ一本だけ。このざまで二人とも生きて帰る事ができたらそれこそ奇跡だな。そう思いながら、妹の首筋に手をかけ、今一度この森で出会った二人に視線を送る。


少女は心配そうにまだ私を見ていたが、男の意識は既に私達から離れていた。狼の群れに何か指示を出しているのは、仕留めた獲物の運搬の話でもしているのだろう。すでに四頭の狼が、熊を引っ張りどこかへ運ぶような作業を始めていた。


もう一度頭だけ下げておこう、そう思い視線を送った、小さな少女が両手で抱えていた籠になんとなく目が留まった。


花摘みをしていたにしては色彩が全体的に薄い印象、草花や植物の根っこが並んでいる。


少女が乙女趣味を満たすために花を集めていたのではない、あれは、薬を作るための素材の類だ。


そう理解してから改めて、今一度かごの中になんとなく視線を送りなおす。


(………………っ!!!!!!!)


そのうちの一つ、『あるもの』目にした途端、その瞬間、私は激しく動揺しながら、目の色を変えざるを得なかった。


妹の首筋に絡めかけた手を、慌てた様子で地面に向ける。そのまま雪の地面の上で、狼上の少女へ興奮した勢いのまま土下座をしていた。


急に様子を変えた私に周囲どう反応したかを顧みる余裕もなく、かまわず、勢いに任せて声を荒げる。


「唐突で不躾は承知だ!そのシルフィウムの根を、ほんの少しでも、譲っていただくにはいかないか!」


私の言葉に妹も目を見開いて驚き、私の方へ、また這ったままににじり寄る。


「お、お姉ちゃん、ほ、ほんとに……?!」


「比喩でなく夢に迄見た、間違いようがない!あれさえあれば、お前は助かる……!」


心配そうに私に寄り添う妹に一度顔をあげて答えた後、私は再び額を地にこすりつけた。


それに倣うように、妹も私の隣に膝をつくと私に倣い、無言で頭を下げた。


こちらへ近づいてくる足音が聞こえた。


逆に遠ざかっていく足音と、何かを引きずるような物音は、獲物を運搬する狼たちだろう。


突然こんな申し出をされて、驚き戸惑って言うのであろう少女を見かねて、用事を済ませた男がこちらに戻ってきたらしい。


「話してみれば、年の割には冷静に物を見れていると思えた嬢が、自身が銀熊程度に後れを取る未熟だと理解していない事に違和感を感じていたが……、背伸びをしてこんな森の中に迷い込んだ理由はそれか。」


男は言葉に続けて、はぁ、と大きくため息をこぼした。俯いているので顔色は伺えないが、取り付く島もないという空気は感じなかった。


男は静かに問いかけてきた。


「求める理由は。」


こうなれば乗るかそるかだ。顔をあげて、まっすぐに、男を見据えて、思いの丈をぶつけるように言葉を投げる。


「妹が新月病に罹患している、治すために、薬の為に、その根が必要なんだ。貴重で高額なものであることは承知しているし、差し出せるのものは私の身一つしかない、それでも足りるような額でない事も承知の上だ、それでも……それでも……。どうか、どうか、どうかっ……!!」


声を荒げ、昂る感情に自然にこぼれる涙にも構わず、私は声を張り上げる。


その根を求めて乗り込んだこの地の厳しさは私の想像のはるか上だった。


手がかりさえつかめずに窮地に陥り、それでも命を繋げただけでも幸運だったし、今は諦めるしかない、そう思いかけた矢先に求めてやまない宝物がそこにあったのだから、私の感情はもう理屈や理性で抑えられなくなっていた。


「……あと、何度だ。妹君の限界は。」


「次の発作で、危うい可能性が高い……もう時間はあまりない。」


男は病に対しての知識があるようだ。簡潔に返事をした。


……。


魔力は大なり小なり、この地に住む者なら誰でも備えてはいる。


そして魔力は月の満ち欠けに、これも個人差はあるが、大なり小なりの影響を受ける。


身体の中の魔力の巡り方が変な風にねじれ、月の満ち欠けに過ぎるほどの影響を受けるようになり、新月の夜に、その影響を受けすぎて、体内の魔力が暴走し己の身を焼く病。


基本的に新月の時以外に病の影響は小さく、当日の発作をやり過ごして身を休め、失った体力を取り戻せばそれで日常には戻れる。おかげで今も妹は元気に動けてはいる。


だが、発作のあとに、元気でいられる保証も、生きている保証もない。繰り返す都度に、だんだん症状が大きくなる発作に苦しんだ末、やがて死に至る。そういう病気であると聞いた。


最初は月に一回、発作を起こす病気であるからこそ、ただの体調不良だろうと見過ごしてしまいがちで、私も、妹は最近よく風邪をひくな、くらいに考えていた。妹がそういう厄介な病と知ったのは比較的最近の事だ。


たまたま探索先で利害が一致した末に一時的に共闘した名前も知らない魔法使いの女性が、妹の様子に違和感を感じ、鑑定した結果知った事だった。


まさか、と思ったが、その次に迎えた新月の夜に、妹は今まで以上に大きな発作を起こし、夜が明けるまで止まる事のない悲鳴を上げてのたうち回った。その光景を見せつけられて、疑いようのない事実なのだと思い知らされた。


今から思えば、すでに何度も発作に襲われた妹が、私を心配して探索についてくるほど元気に動けているのはもう奇跡に近い。


「ねぇ、これもダメなの?この草ならまた採りに……。」


狼上の少女が色のよさそうな返事を向けてくれた事に、思わず、期待するような色を顔に浮かべてしまったが、少女の声を遮るように、男は少女に向く。


そして自分の口の前に人差し指を立てていた。それ見た少女は、あ、と声を上げて返事の声を止めた。


「この籠の中のものは我々が主様に命じられ、主様の為に用意したもの。判断は主様に委ねる必要がある。その道理は、理解できるな?」


私は、力強く男を見据えたまま、こくりと、ひとつ無言で頷いた。

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