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第61話



 なんで高跳びを始めたのか。



 そのことを考える時間が、何度かあった。


 部屋に戻って、「インターハイ出場」と書かれた貼り紙を見た。


 勢いのままに走り書きした文字。


 この家に引っ越してきた日に、自分で書いた。


 飛ぶことだけが、あの時の私の全てだったから。



 初めて飛んだのは、小学生の時だった。


 小学生の頃、地元では町と郡で陸上大会があって、高学年の生徒、——特に6年生は強制参加だった。


 毎年、夏休みが終わると5〜6年生が放課後に毎日残って練習をさせられていた。


 低学年の頃からその光景を見ていて、心底「やりたくないなぁ…」と思っていた。


 4年生になって、好きな種目の練習に参加しなさいと言われた時、迷わず走り高跳びを選んだ。


 どっちみち体を動かすのは好きじゃなかった。


 でも、授業の一環で初めて飛んだ時から、やるとするなら「高跳び」って決めていた。


 私の他に高跳びをやる子は、同級生では1人しかいなかった。



 小学校では、高跳びを教えられる先生はいなかった。


 田舎だったし、当然っちゃ当然の話なんだけど、そのせいでルールがまばらだった。


 背面跳びをやる子もいれば、ベリーロールをやる子も。


 当時、身長が140センチちょっとだった私は、はさみ跳びだと110センチまでしか跳べなかった。


 115センチは何回か偶然跳べたっていう程度で、120センチは一度も跳べたことがなかった。

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