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第56話



 卒業式の後、一緒に色んなことを語ったんだ。


 まだ想像できなかった。


 これからどんな大人になっていくのか。


 どんな世界が、待ってるのか。



 アカリには夢があった。


 進路は決まってなかったけど、“誰かの役に立つ仕事がしたい”って。


 そんなこと、私は考えたこともなかった。


 今だってそうだ。


 自分が誰かの役に立ててるなんて思えないし、それがどういうことなのかも。


 巨大な貨物線が、みなとみらいの海岸を走ってた。


 まだ見えない未来が、茫漠とそこに横たわってて。




 「ねえ、アカリ」


 「うん?」


 「卒業したらさ、何をしたい?」


 「へ?卒業??」


 「…うん」


 「気が早いなぁ。まだ4月だよ?」


 「そうなんだけど…」



 確かに、そうだよね。


 まだ学年が変わったばっかだもんね。


 アカリは少し考えた後、こう言った。


 「海外に行ってみたい」って。



 「…プッ。何それ」


 「あ!笑った」


 「ごめんごめん」


 「一度は行ってみたいよね?パスポートとか必要だけど」


 「そういう話じゃなくて。将来のこととか」


 「…うーん。まだ決まってないかなぁ」


 「そっか」


 「沙苗は?」


 「…私は」



 

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