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第55話



 「…久しぶり」



 思わず、そう言ってしまった。


 アカリは驚いてた。


 その表情を見て、ハッとなった。


 アカリにとっては、全然久しぶりじゃないんだってことを。



 「…久しぶり?」


 「…ああ、いや、ごめん。なんでもない!」


 「珍しいね。体育館に来てるなんて」


 「そうだね」


 「練習は?」


 「ええと、今日はもう終わり」


 「ふーん。私も終わったとこなんだ。今日はもう早く帰ろうってことになってさ」


 「へぇ」



 アカリは、ハルのことが好きだった。


 そのことを、あの事故の後に聞いた。


 アカリからその話を聞くまで、全然気づかなかった。


 そんなまさか…って具合にさ?


 アカリは、学年でいちばん可愛い。


 垢抜けてるって感じじゃなくて、落ち着いてる感じ?


 変に気取ってなくて、肩の力は抜けてて。


 ふわっと柔らかい髪質に、あどけない声色。


 まるで、ヤスリで研いだかのような滑らかさがあった。


 ちょっとした笑顔も。


 話してる時の表情(カオ)も。



 一緒にいて、嫌な感じがひとつもなかった。


 周りの人たちが悪いって言ってるわけじゃないよ?


 どう形容すればいいかな。


 川のせせらぎ?


 森林浴?


 なんだかそんな感じの心地よさがあった。


 すすけたようなさえない色が、どこにも無くて。


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