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第54話



 みんな、あの当時のままだ。


 うまくは言えないけど、まるで時間が止まってるかのようだった。


 「過去」の世界なんだから当たり前か。



 …でも、これからどうすればいいんだろう。


 元の世界に帰れる気配もなかった。


 顔をつねってもダメ。


 目を瞑ってもダメ。


 今頃職場にいて、せっせとパソコンを開いてるはずなのに…



 「やっほ!沙苗」



 視線を上げると、そこにはアカリがいた。


 バレー部の子で、同じクラスメイト。


 詩穂と同じく、彼女とも仲が良かった。


 ただ、詩穂と違って、アカリとは卒業式以来会っていなかった。


 ラインでやり取りしたのも、ほんの数回。


 別になにかがあったってわけじゃない。


 お互い、忙しかったもんね?


 卒業式の日、アカリと私は“みなとみらい“の臨港パークにいた。


 眠らない夜の街と、色鮮やかな観覧車のライトアップ。


 横浜ランドマークタワーが、星空の下に聳え立っていた。


 アカリと私は、とくに進路も決まらないままだった。


 アカリも私と同じで、田舎から上京してきた子だった。


 埼玉県の美里町っていうところに住んでた。


 遊びに行ったことはないし、写真で見たことしかない。


 一目で分かった。


 そこが田舎だってことは。



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